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年末の帰省で親に「墓じまい」を提案したいです…どんなことに注意すべきですか?

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月30日 2時40分

年末の帰省で親に「墓じまい」を提案したいです…どんなことに注意すべきですか?

「高齢になってお墓の管理ができない」「お墓を継いでくれる人がいない」など、高齢化や少子化、ライフスタイルの変化に伴って墓じまいを検討している人が増えています。   しかし、墓じまいにはもろもろの費用がかかる上に、話し合いが不十分だったために檀家や親族とのトラブルに発展してしまうことも少なくありません。そこで今回は、墓じまいにかかる費用と、事を進めるにあたっての注意点を解説しましょう。

墓じまいにはいくらかかる?

墓じまいにかかる費用は、大きく分けて「墓石の撤去費用」と「新しい納骨先の費用」とに分けられます。総額はおおよそ50万~150万です。
 
内訳は「墓石の撤去費用」にはお墓の撤去工事費・遺骨の取り出し作業費・閉眼法要のお布施・離檀料、「納骨先の費用」には初期費用・開眼供養のお布施・維持費となります。このうち最も費用がかかるのが、撤去工事費と新しい納骨先に収める初期費用です。
 
墓石の撤去費は墓地面積1平方メートルあたり8万~15万円、閉眼供養のお布施は3万~10万円、離檀料は10万~20万円が目安です。
 
ただし、撤去工事が機械による作業が可能であれば基本料金内に収まりますが、お墓の場所や作業のしにくい立地である場合は追加料金が発生することもあるので注意が必要です。
 
また、お布施はお礼であるため決められた金額はありません。地域や宗派ごとのルールがあったり、交通費としてお車代を渡したりするところもあります。わからない場合は菩提寺の僧侶に相談するとよいでしょう。
 
離檀料についても、寺院側が一律10万円と決めているところもあれば、金額を決めておらず檀家の気持ちに任せているところもありとさまざまですので、迷っている人は近所の人や住職に相場を確認してください。
 
納骨先の費用は、供養方法によって大きく異なります。永代供養墓は5万~30万円、樹木葬は20万~80万円、散骨は3万~30万円、手元供養は数千~50万円、新しい墓石のお墓は100万~350万円が相場です。
 
墓じまいの費用を抑えるには永代供養墓か散骨を選ぶことと、複数の業者から見積もりをもらうことです。とはいえ、墓じまいは費用だけで選ぶべきではありません。「お墓の後継者がいない」「お墓が遠方すぎる」など、自分たちの問題が解決する方法を選んでください。
 

トラブルにならないための注意点

墓じまいをするときには、必ず家族や親戚、菩提寺の僧侶や墓地の管理者に相談しましょう。事前に相談なく墓じまいすると、後々大きなトラブルになりかねません。墓じまいをする理由をしっかりと伝えて理解を得ておくことが重要です。
 
また、遺骨を今後どのような方法で供養していくか、移転先はどうするかも決めてから墓じまいをしてください。それぞれの方法によって、供養できるまでにかかる時間が異なり、市町村によっては遺骨の移転先が決定されていないと改葬許可が下りないケースもあります。早め早めに供養方法を決めておきましょう。
 

手続きや費用をしっかり確認しておけば難しくない!

墓じまいにかかる費用の内訳と、トラブルにならないための注意点について解説しました。墓じまいは、関係者への相談や供養先の決定、役所への手続き、業者との打ち合わせと煩雑な作業です。
 
しかし、手続き方法や作業の流れを把握しておけば、自分で墓じまいをすることは決して難しくありません。自治体やお墓の管理者、親戚とも協力して、円滑に進めていきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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