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「基礎年金番号確認のお願い」という調査票が日本年金機構から届きました…これは何に利用するのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月30日 0時0分

「基礎年金番号確認のお願い」という調査票が日本年金機構から届きました…これは何に利用するのでしょうか?

日本年金機構からは「ねんきん定期便」などさまざま案内が届くことがあります。その中で「基礎年金番号確認のお願い」という調査票が届く人もいるかもしれません。さまざまな詐欺が横行する現代において、こういったものが届くと不信に感じる人もいるでしょう。   今回は「基礎年金番号確認のお願い」とはどのようなものか、何に利用されるのか紹介していきます。

そもそも「基礎年金番号」とは何か?

基礎年金番号とは、加入者の年金加入記録の管理を行うために使われる番号のことです。これまでの年金に関する記録は、基礎年金番号をキーとして管理されています。1人の加入者に対して1つの基礎年金番号が割り当てられるのが原則となっています。基礎年金番号が割り当てられたのは、平成9年(1997年)1月からです。
 
それまでは、国民年金、厚生年金保険、共済組合のそれぞれの制度で独自に加入者の年金番号が付けられていました。しかし、転職や退職によって加入する制度が変わると管理することが難しくなります。基礎年金番号があることでそういった混乱を避けることができ、年金に関する相談や受給などがスムーズにできるようになっています。
 
なお、令和4年(2022年)4月以降に新たに年金に加入する人には、これまでのように年金手帳が発行されることはありません。代わりに「基礎年金番号通知書」で基礎年金番号が通知されるので、大切に保管しておきましょう。従来の年金手帳も、基礎年金番号通知書と併せて引き続き保管が必要です。
 

「基礎年金番号確認のお願い」は何に使われるのか

「基礎年金番号確認のお願い」は誰にも届くわけではありません。では、どういった人に届くのか、一体何の目的で使われるのか説明していきます。
 

・「99」で始まる基礎年金番号を持っている加入者が対象

基礎年金番号の中には「99」ではじまる番号が存在します。この番号は、基礎年金番号が複数になる可能性がある加入者に対して割り振られた仮の番号(仮基礎年金番号)です。加入時に事業主へ年金手帳を提示しなかったなどの事情で加入者の基礎年金番号が確認できない場合、新規で基礎年金番号を割り当てることもできます。しかし、すでに他の基礎年金番号を持っていると番号が複数になってしまい。正確に管理することができません。そういったトラブルを避けるために、区別する目的で「99」ではじまる仮基礎年金番号で管理が行われています。
 

・利用の目的は番号の複数保有を防ぐため

「基礎年金番号確認のお願い」が届くのは「99」で始まる仮基礎年金番号を持っている人です。この調査票は、すでに別の基礎年金番号を持っていないかどうかを確認することを目的としています。調査票をもとに基礎年金番号が複数になることがないか確認し、適切な年金管理が行われるようになります。
 

「基礎年金番号確認のお願い」が届いたら速やかに返送を!

基礎年金番号の中には「99」で始まる仮の番号があります。「基礎年金番号確認のお願い」が届けられるのは仮基礎年金番号を持っている加入者だけで、複数の番号を割り当てないための確認が目的です。調査票が届いたら速やかな返送が求められます。「99」から始まる番号なのに届いていないときや紛失したときは、最寄りの年金事務所に相談しましょう。
 

出典

厚生労働省 基礎年金番号の基礎知識
日本年金機構 基礎年金番号・年金手帳について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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