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子どもが無断でゲームに高額課金! 親がとった行動と対応策

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月30日 11時20分

総務省の「情報通信白書 令和3年版」によると、携帯電話やスマートフォン(以下、スマホ)などのモバイル端末の世帯保有率は90%超であり、生活必需品といっても過言ではないだろう。子育てにおいても、おとなしくなるからといった理由や知育を目的に、幼児の段階でスマホデビューさせる家庭も少なくない。   その影響でしばしば聞かれるのが「子どもが勝手にとんでもない額を課金した」という事例だ。12歳の子どもの母親であるSさん(33歳、仮名)も、2年前に胃が縮み上がるような経験をしたという。

泣き寝入り? 子どもが13万円を勝手に課金!

「先輩のママからも『勝手に課金された』という話は聞いたことがあったのですが、まさかウチの子どもがやってしまうとは全く考えていませんでした」
 
当時、いつものようにクレジットカードの明細を確認したSさんは、想定外の請求金額に衝撃を受けた。毎月よりも請求が1桁多かったのである。確認すると子どもがプレイしているゲームアプリの課金額がおよそ13万円もあったのだ。課金は許していなかったため、すぐにSさんは子どもを問いただすと最初、子どもは否定していたものの、次第に泣き出して非を認めたという。
 
「本当に驚きました。私はゲームアプリやスマホにはクレジットカードをひも付けておらず、キャリア決済も利用しなかったので『どうしよう!』というよりも、当初は『なんで?』という感情のほうが大きかったですね。完全に油断していました」
 
子どもは、Sさんが財布を置いて外出したわずかな時間に、クレジットカードの番号を入力したというのだ。「通知に気がつかなかった」というSさんは振り返るが、仮に気付いたとしても課金されてしまった事実は変わらない。すぐに返金できるか、メーカーに問い合わせた。
 

あまりにも遠い「返金」の壁

メーカーに問い合わせると、「通常決済のため、原則対応できない」と告げられて一時撤退。インターネットで調べた結果、次に消費相談窓口に問い合わせると「間を取り持つことができるが、満額分が返ってくるのは難しい」と言われた。さらにリサーチすると「裁判」や「民法」、「膨大な数のやりとり」という文字が散見された。結局、Sさんは心が折れて返金を諦めてしまった。
 

小学生と生々しいカネの話をするのが最大のマイナス

Sさんは、夫を交えて家族会議を実施。子どもには「無期限のソシャゲ禁止」のルールを設け、1年たった今でも解禁していない。クレジットカードも決して子どもの目に触れる場所に置かないようにし、さらに子どもの前ではクレジットカードの支払いもなるべく控えるようになった。
 
「13万円の出費はかなり痛手でしたが、それよりも切羽詰まった状態でまだ小学生の子どもと『払った払ってない』とか『泥棒と一緒』といった、汚いお金のやりとりをするのが本当に最悪の気分でした。子どもが『やっていない』とうそをつくのは、別に珍しいことではないのですが、自分の許容量を超えた金額が絡むと、我を忘れかけるのが本当に恐ろしかったですね」
 
子どもはお金を払った後の想定はできていなかったが、クレジットカードを親の財布から取り出すこと自体は「悪いこと」という認識があったはず。だからこそ、Sさんは余計に許せない気持ちがわき上がってきたというのだ。さらにそのときの弊害は今も続いている。
 
「必要以上に子どもをお金やスマホから遠ざけてしまっている気がしています。今どきは家庭でも、マネーリテラシーやデジタル教育が必要じゃないですか。完全にウチは乗り遅れている気がしています」
 

まとめ

子どもが勝手に課金するという一大事は、親にとってはトラウマになることもあるようだ。クレジットカードを勝手に登録される以外にも、キャリア決済を利用されるなど複数のケースが報告されている。Sさんが課金された当時にはなかったが、2022年12月時点で消費者庁が「オンラインゲームに関する消費生活相談対応マニュアル」などを公表しているので、ぜひ目を通していざというときに備えておくべきだろう。
 

出典

総務省 情報通信白書 令和3年版
消費者庁 オンラインゲームに関する消費生活相談対応マニュアル 令和4年6月
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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