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【初めての高級時計】ロレックスに惚れた28歳男性が絶望した価格と過酷なマラソンとは

ファイナンシャルフィールド / 2023年1月19日 9時40分

【初めての高級時計】ロレックスに惚れた28歳男性が絶望した価格と過酷なマラソンとは

お金持ちの嗜好(しこう)品はさまざまあるが、そのなかでも代表的なモノといえば「高級腕時計」ではないだろうか。特にロレックスは数ある高級腕時計ブランドのなかでも、特筆して一般層からの認知度が高い。   28歳の証券営業パーソンであるAさんは、希望のロレックス正規品を探して1年以上店舗巡りを続けているという。   なぜ、彼は「ロレックス」と「正規品」にこだわるのか。その本音はいかに。

きっかけはYouTube。ロレックスの格に惚れた

五大証券会社で営業として働くAさんの年収はインセンティブによって上下するものの、およそ600〜700万円前後だ。これまで腕時計は入社時に革ベルトの時計を数万円で買って付けていたが、ふとしたきっかけで目にしたYouTubeで、ロレックスの「資産価値」と「一般受けのよさ」を知り、絶対に手に入れたいと思ったという。
 
「高級腕時計には歴史などを重んじた三大・五大といったブランドの『格』がありますが、ロレックスは含まれていません。ただ、パテック・フィリップなどの1000万円を超えるような時計をしていたとしても、私のような一般人は数万円の時計と変わらない印象を受けるのがほとんどだと思います。一方、ロレックスは芸能人がこぞって付けている印象がありますし、値段が高騰していて手に入りづらいというイメージも広がっています。だからこそ、いろいろな意味で『コスパがよい』と思ったんです」
 
ロレックスは実用性が高く、世間からも「お金持ち」と見られやすい。当然、女性ウケも悪くないだろう。いずれも独身のAさんにとっては、欠かせない要素だ。また、顧客とも話のきっかけになる可能性があるなど「いいことずくめ」と判断し、ロレックスに対する物欲は高まるばかりだった。
 
しかし、Aさんは約1年たった今もいまだにロレックスを手に入れられていない。その理由はなんなのだろうか?
 

正規も中古も続く値上げラッシュ。ロレックスは離れて行くばかり……

高級腕時計の購入方法は、正規店、並行輸入店、中古店が挙げられる。
 
その際の参考の価格となるのが、正規店では「メーカー定価」、並行輸入店と中古店では「実勢相場」である。Aさんがロレックスを手に入れるにあたり、並行輸入と中古での購入は念頭になかったという。その要因は、ロレックスならではの「異様な実勢相場の高さ」だ。
 
「デイトナ 116500LN 白文字盤は定価が約175万円なのですが、2022年の実勢価格は500万円を超えています。エクスプローラーII 216570も定価が約75万円なのに、最近は130万円超も当たり前です。資産価値の高さは手に入れる段階では、大きな壁にしかならないですよね。正直、エクスプローラーIIであれば定価でなくても買えない値段ではないのですが、まだ時計好きといえるほど興味関心がないので、倍以上の値段を見た瞬間に『もったいない』という気持ちが大きくなってしまうんですよね(笑)」
 
そしてAさんがおよそ1年間、デイトナ・サブマリーナ・GMTマスターIIという、時に資産性とステータス性の高いモデルを求めて走り続けている。ロレックスを定価で手に入れるために正規店を巡る、通称「ロレックスマラソン」だ。
 
「暇さえあれば百貨店を巡って訪問しています。目標は1日10店舗。効率的には、やはり東京が一番ですね。新宿・八重洲・銀座エリアを回れば、だいたいノルマは達成できる計算なのですが、実際は店舗の待ち人数もかなりすごいので、訪問できるのは数店舗程度です。まだ10回くらいしか『出走』していないのですが、店員さんや同じマラソン走者とも顔見知りになった人が増えました(笑)」
 
だが、あまりのんびりとしていられる状況でもないという。Aさんがマラソンをしている間にロレックスは定価の値上げを相次いで実施。Aさんイチオシのモデルであるコスモグラフデイトナ 116500LNは新年早々、3万円以上も値が上がっている。実勢価格の高騰はモデルによっては落ち着きつつあるものの、定価の値上げは今後も継続すると予測されている。
 

まとめ

「正直、かなり焦りますよ。高級腕時計をまったく手に入れていないのに、ロレックスを含めてブランド時計のどれもが、定価も実勢価格も続々と値上がりするんですから。でも私と同じような立場の人も定価でロレックスを手に入れられるので、なかなか諦められません。マラソンが長くなればなるほど、ロレックスに対する物欲は高くなるばかりです」
 
ステータス性と資産性を高められるロレックス。「どうせ買うならお得なほうがよい」、「定価で買えたら『勝ち確定』」という消費者意識を刺激する嗜好品の価値はますます高くなり続けるのだろう。
 
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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