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家族の分をまとめて医療費控除を申告したい。簡単にできる方法はある?

ファイナンシャルフィールド / 2023年1月25日 9時30分

家族の分をまとめて医療費控除を申告したい。簡単にできる方法はある?

医療費控除は節税に役立つ魅力的な制度です。家族の分もまとめて申告する方法を知っていれば、この制度の恩恵をもっと受けやすくなります。   しかしそうと分かっていても、確定申告の準備が面倒だと感じて、二の足を踏んでしまうこともあるかもしれません。   そこで今回は、上記の方法に関する基礎知識を紹介し、手軽に実施するためのポイントも解説します。

まず制度やルールを確認しよう

最初に、制度の概要や基礎的なルールを把握する必要があります。医療費控除は、年間に支払った医療費の金額を所得から差し引けるという制度です。確定申告は個人単位で行うため、申告者自身のために使った分だけが対象だと思っている人もいるでしょう。
 
実際はそうではなく、申告者と生計が共通の配偶者や親族がいれば、その人たちのために支払った分も対象になります。つまり、家族の医療費をまとめて申告することは、ルールどおりの正しい行為というわけです。
 
したがって、確定申告に向けての流れは、申告者の分だけを対象とするケースと基本的には変わりません。
 

家族のために支払った分も保管

医療費控除を受けるためには、実際に支払った医療費を明らかにしなければなりません。
 
そのために領収書を取っておく必要があり、合計額が10万円以上であること、または所得の合計額が200万円までの場合は、所得の合計額の5%であることも条件です。家族の分もまとめると、この金額をクリアしやすくなります。
 
医療費とは、病院で支払う治療や診療の代金だけではありません。例えば、治療や療養を用途とする医薬品の購入費も対象で、通院にかかる交通費なども含まれます。
 
該当する項目が幅広いので、家族の医療費も加える場合、領収書があふれて雑然とした状態になりがちです。
 
この対策として、日頃からクリアファイルなどを使って整理しておくことが大切です。そうすると、紛失や見落としなどのリスクを小さくできます。また、この作業を済ませておけば、確定申告書の作成をスムーズに進めやすいです。
 

確定申告書を作成する際のポイント

医療費控除を受けるためには、確定申告書を税務署に提出しなければなりません。手書きで作るよりも、国税庁の公式サイトにある「確定申告書等作成コーナー」を利用する方が簡単です。
 
税の知識がない人でも使えるシステムで、指示に従って進めるだけでよく、途中で医療費を入力する欄も出てきます。
 
家族の分をまとめて申告する場合、ポイントになるのは「医療費集計フォーム」を使うことです。領収書が多い人の負担を軽くするために用意されています。このファイルはエクセル形式で、確定申告書等作成コーナーでダウンロードが可能です。
 
医療費集計フォームに記入したら、確定申告書等作成コーナーで読み込みましょう。自動的に医療費控除の画面に反映されるので、入力する箇所が少なくて済みます。
 
最後まで進めたら、出力した確定申告書を税務署に提出して完了です。なお、提出の際に添付する医療費控除用の明細書も、確定申告書等作成コーナーで作れます。
 

医療費控除をうまく利用して節税しよう!

家族の分もまとめれば、医療費控除を受けやすくなり、控除額も大きくなります。ただし、正確な金額が分かるように、領収書をしっかり保管しておくことが不可欠です。
 
また、国税庁の確定申告書等作成コーナーを使えば、確定申告書や明細書をスムーズに準備できます。わずかな労力で節税できるため、医療費の支払いが多いなら、前向きに制度の利用を検討しましょう。
 

出典

国税庁 医療費控除を受ける方へ
国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問)より No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)
国税庁 医療費を支払ったとき
国税庁 確定申告書等作成コーナー
国税庁 令和4年分 確定申告書等作成コーナー入力マニュアル
国税庁 医療費集計フォームのダウンロード
国税庁 「医療費集計フォーム」とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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