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アメリカでは「ビッグマック」が710円? ビッグマック指標からみると日本はどんどん「貧困」に?

ファイナンシャルフィールド / 2023年1月26日 23時30分

アメリカでは「ビッグマック」が710円? ビッグマック指標からみると日本はどんどん「貧困」に?

世界的な経済誌の「エコノミスト」が発表している経済指標にビッグマック指数があります。   ファストフードチェーンであるマクドナルドで販売される「ビッグマック」を基準にしたビッグマック指数ですが、この指標で日本と各国を比較すると、日本はかなり貧困だということになってしまいます。それでは、実際に日本は世界と比べると貧困と言えるでしょうか?   そこで本記事では、ビッグマック指数について解説すると共に、日本のビッグマック指数の推移について紹介していきます。

そもそもビッグマック指数とは

ビッグマック指数は英国の経済誌「エコノミスト」が発表している経済指標の1つで、ビッグマックを基準としたものです。
 
ビッグマックは世界中で食べることができ、作り方や原材料が共通しているため価格も同一になるはず、という考えからビッグマックを基準としたビッグマック指数が提唱されました。ビッグマック1個あたりの価格を比較して算出されます。
 

日本は390円でビッグマックを1個買える

2022年7月の「エコノミスト」で発表されたビッグマック指数では、アメリカでは5.15ドルでビッグマックを購入できるのに対し、日本では390円でビッグマックを購入できるようになっています。ドル換算だと日本は2.83ドルです。このときの為替レートでは、1ドルが137.87円でした。
 
つまり、アメリカではビッグマックが1個で5.15ドル=710円ということになり、日本とは320円も価格に差があることがわかります。
 
日本が2.83ドルだったので、トップ10の国や地域とは物価が倍ほど違うことがわかります。2022年7月の「エコノミスト」で発表されている54カ国の中では日本は41位という結果だったので、下から数えたほうが早いのが現状です。
 

日本のビッグマック指数の推移

現状の日本はかなり低い物価水準だとされていますが、ビッグマック指数が始まった2000年は5位でした。28カ国しか算出されていませんでしたが、2000年時点では日本は物価が高かったと言えます。しかし、その後は徐々に下がっていき、世界と比べると物価水準が低くなっていきました。
 
また、2000年時点ではビッグマックの価格は294円、2005年は250円、2010年は320円、2015年は370円、2020年は390円と下がる年もありますが価格は上昇傾向にあります。円高や材料費等の上昇など多くの要因があり、今後もビッグマックの価格は上がっていくことが予想されます。米やパンのように毎日食べるものではないかもしれませんが、物価の上昇を感じられる数値です。
 

ビッグマック指数の注意点

そもそもビッグマック指数は完璧な指標とは言えません。作り方や原材料は同一ですが、原材料費や税率が異なるからです。そのため、ビッグマック指数で下位だったからといって日本が貧困だと考えるのは正確ではないでしょう。物価水準を正確に比較できるものではなく、あくまで参考程度の指標と考えたほうが良さそうです。
 

毎年発表されるビッグマック指数で日本の物価を考えみよう

本記事では、ビッグマック指数について解説すると共に、日本のビッグマック指数の推移について紹介してきました。日本も物価が高くなってきましたが、ビッグマック指数から考えると、世界と比べて物価水準は低いと考えられます。
 
経済や物価水準は理解するのが難しいと感じられるかもしれませんが、ビッグマックから経済や物価水準を見ることができるのは、とてもユニークな試みです。ぜひ今後もビッグマック指数に注目して、日本の経済や物価水準について考えてみてください。
 

出典

The Economist The Big Mac index

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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