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災害や紛失時にも役立つ! 「デジタル遺産」の管理表を作っておこう

ファイナンシャルフィールド / 2023年1月29日 10時0分

災害や紛失時にも役立つ! 「デジタル遺産」の管理表を作っておこう

スマホやインターネットの普及によって、生活に関する多くの手続きがデジタル化し、それに伴い、デジタル遺産を持つ人が増えています。   持ち主が周囲の人にその存在を知らせず亡くなってしまうと、デジタル遺産は誰にも気づかれずに放置され、トラブルを引き起こす可能性が高いです。   この記事では、デジタル遺産が引き起こすトラブルや、管理表の作り方について解説します。

デジタル遺産とは

デジタル遺産とは、端末やインターネットの中にある財産のことです。
 
例えば、インターネット証券の口座にある資産、キャッシュレス決済サービスのチャージ残高、航空会社のマイルなど金銭的価値があるものや、サブスクの契約など解約手続きをしなければ負の遺産になるもの、SNS、ブログ、クラウド上に保管した写真など、多岐にわたります。
 
デジタル遺産は形として証明するものがないため、周囲に伝えないまま持ち主が亡くなった場合、デジタル遺産があることを誰にも気付いてもらえない可能性が高いです。
 

デジタル遺産を放置することで考えられるトラブルとは

持ち主が亡くなって、デジタル遺産の管理が適切に行われなくなると、トラブルにつながりかねません。
 
例えば、持ち主がFX口座でレバレッジ取引を行っており、大きな損失が出てしまった場合、損失は相続人の負担となります。
 
持ち主がサブスクに登録したまま解約していなかった場合、そのサービスを誰も使っていなかったとしても、相続人に支払いの義務が生じます。サブスクは利用者側から解約手続きをしない限り、自動更新されるものが多いため注意が必要です。
 
持ち主が亡くなり、相続手続きがすべて終わった後にデジタル遺産の存在が分かった場合は、遺産分割のやり直しが必要になるほか、相続税の追徴課税を受ける可能性もでてきます。
 
こうしたトラブルを避けるために、持ち主はデジタル遺産の管理表を作成し、周囲の人が把握しやすいようにIDやパスワードをまとめておく必要があります。
 

デジタル遺産の管理表の作り方

デジタル遺産の管理表の作成に際しては、周囲の人にログイン方法が分かるようにしておくことが大切です。管理表にはサービス名、URL、ログインID、パスワード、口座番号、口座名義人などを記載しておきましょう。
 
管理表を電子データで作成する場合は、オンライン上のサービスに保管するのではなく、オフラインで利用できるパソコン内に、パスワードをかけて保管します。このパスワードはメモして、持ち主が亡くなったときに家族が探しそうな場所に保管しておきましょう。管理表を紙で残す場合は、金庫など、簡単に他人が見られない場所に保管します。
 
家族が残したデジタル資産であっても、契約者の許可なくアクセスすれば、不正アクセス禁止法に抵触する恐れがあります。管理を引き継いでもらう人を決めたら、デジタル資産にアクセスできるように契約書面を交わしておくと安心です。
 
管理表は、自分が登録しているサービスが分からなくなってしまったときや、災害時にも役立ちます。
 

デジタル遺産の管理表を作成しよう

デジタル遺産の存在を信頼できる人に伝え、いざというときに手続きをしやすいように、管理表を作成しておくことは大切です。定期的にデジタル遺産を確認し、不要なものは削除してスリム化しておくことも効果的でしょう。
 
デジタル遺産は相続時に負の遺産になる可能性があることを理解し、死後の手続きで相続人の負担にならないようにしておきたいものです。管理表は災害時やアクセス方法の紛失時にも役立ちます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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