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現在の年金見込み額は1ヶ月「約5万円」、60歳からでも年金を増やす方法はある?

ファイナンシャルフィールド / 2023年2月2日 7時10分

現在の年金見込み額は1ヶ月「約5万円」、60歳からでも年金を増やす方法はある?

定年後の生活設計で、収入の柱になるのは年金です。年金をなるべく多く受け取りたいと思う場合、どんな方法があるのでしょうか?   本記事では、60歳からでも年金額を増やせる方法を解説します。

受け取れる年金の平均額は?

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和3年度末における厚生年金保険(第1号)の平均年金月額は、老齢年金約14万6000円。国民年金受給者の老齢年金の平均年金月額は、令和3年度末現在で約5万6000円です(厚生年金の金額は給与収入などによって変動します)。
 

60歳からでも年金額を増やせる主な方法は?

最初に、自分の年金記録を調べて記録もれや記録ミスがないかを確認し、年金をいくら受け取れる見込みなのか確認しましょう。
 

<厚生年金に加入している会社員など第2号被保険者の場合>

・66歳以降への年金受給繰り下げを検討してみる(繰り下げ申請で、月あたり0.7%アップ)
・65歳まで引き続き勤務して、厚生年金保険料を納め続ける

 

<国民年金のみに加入している自営業など第1号被保険者、第2号被保険者に扶養されている第3号被保険者の場合>

老齢基礎年金を満額に近づけたい人や、国民年金加入期間が40年に満たない人には「任意加入」と「付加年金」制度を利用することを検討してみましょう。
 
任意加入とは、60歳以降から65歳まで国民年金に加入することで年金額を増やせる制度です。昭和40年4月1日以降の生まれで、65歳を過ぎても受給期間が40年に満たない人は、必要期間を満たすまで(最長70歳まで)任意加入が可能です。
 
付加年金とは、国民年金保険料に毎月400円を上乗せすることで、年金額が「200円×付加年金納付月数」アップする制度です。付加年金制度を利用できるのは、自営業者などの「第1号被保険者」のみですが、第3号被保険者は60歳から国民年金に任意加入するときに、付加年金を併用できます。
 

任意加入と付加年金を利用して、年金額はいくら増える?

それぞれの制度を利用した場合の年金増加見込み額を試算してみましょう。
 

<任意加入>

60歳時点で国民年金加入期間が40年(480ヶ月)に満たないAさんが、1年間任意加入した場合
 
1年間の国民年金保険料(令和4年度)1万6590円×12ヶ月=年間納付額19万9080円
 
・任意加入1年での、老齢基礎年金の年間アップ額
77万7800円(令和4年度の年金加入期間満額)×任意加入期間12ヶ月÷480ヶ月=約1万9445円アップ
 

<付加年金>

国民年金保険料に付加年金を1年間追加した場合
 
付加保険料月額400円×12ヶ月=年4800円を納付すると、付加年金として年間2400円アップ
 

まとめ

任意加入と付加年金を組み合わせると、受け取り予定年金額が増えていきます。このほかにもiDeCoへの加入や、つみたてNISAなどで老後資金の増加が期待できます。
 
現在の年金加入状況や家計の状況を調べて、少しずつでも将来に受け取る年金を増やしていくことを検討してみてください。
 

出典

厚生労働省 令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
日本年金機構 あなたも国民年金を増やしませんか?
日本年金機構 任意加入制度
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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