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終電間近の駅「すみません、300円だけ貸してくれませんか?」→善意でお金を貸したはずがまさかの「寸借詐欺」だった!?

ファイナンシャルフィールド / 2023年2月5日 10時10分

終電間近の駅「すみません、300円だけ貸してくれませんか?」→善意でお金を貸したはずがまさかの「寸借詐欺」だった!?

「財布を落としてしまったので、交通費300円を貸してもらえませんか」などと声をかけられたことはありませんか? 中には、お金を貸したけれども返ってこなかったという苦い経験をした人もいるでしょう。   このように、人の善意につけ込んで小銭を借りるふりをしてだまし取ることを「寸借詐欺」と呼びます。泣き寝入りしてしまう人も多い「寸借詐欺」ですが、この記事では、その手口や被害に遭わないための注意点を解説します。

寸借詐欺の手口とは?

寸借詐欺とは、人の善意につけ込んで少額の金銭を借り、そのまま返さずにだまし取ってしまうことです。被害を訴えても、「後で返すつもりだった」「お金が入ったら返す予定だった」などの言い訳をして言い逃れする人も中にはいます。
 
金額の多少にかかわらず「詐欺罪」に該当する行為ですが、被害額が少額であることや、警察に訴える手間などを考えて、ほとんどの場合被害者は泣き寝入りすることになります。事件として明るみに出るのは、非常にまれなケースです。
 
寸借詐欺の被害には、どこでも遭う可能性があります。見ず知らずの人から声をかけられることもありますが、新しく知り合った人から被害に遭う人もいます。見ず知らずの人から声をかけられるケースでは、数百円から数千円といった少額のお金を借りようとしてお金をだまし取るケースが多いです。
 
また、「家族が急に病気になって帰省しなくてはならなくなった」「旅行で来たのに、財布を落としてしまった」というように、お金を貸したくなるような理由を述べる人もいるようです。
 
後日、お金を貸した人から連絡が来ず、相手の連絡先に電話したところ、つながらなくて、詐欺に気づくケースもあります。もちろん、お金を貸した人が後日返してくれるケースもあります。しかし、そのような美談は非常に少ないことを心得ておきましょう。
 

寸借詐欺に遭わない方法とは?

寸借詐欺に遭わないためには、「たとえどんなに少額であってもお金を貸さないこと」が大切です。今は、キャッシュレス化が進んでいますので、財布や現金を持たずに出掛けることも可能です。見知らぬ人に少額のお金を貸してもらえないか頼まれても、「持ち合わせが無い」と断るようにしましょう。
 
どうしてもお金がなくて困っているそぶりを見せたら、警察署や交番に問い合わせるよう伝えましょう。都道府県警の中には、お金を落としてしまったなどの事情で帰りの交通費がなくなってしまった人に対し、少額のお金を貸してくれるところがあります。
 
東京都では「公衆接遇弁償費」といって、きちんと本人確認をした上で必要最小限のお金を貸してくれる制度があります。「生活費がない」などの事情であれば、行政や社会福祉協議会などに相談するよう促してください。個人がお金を貸さなくても、公の機関が相談に乗ってくれることを知っていれば、断ったとしても心苦しくなりません。
 

お金は貸さず相談できる場所を教えよう

寸借詐欺に遭わないためには、少額であってもお金を貸さないことが大切です。個人が善意でお金を貸さなくても、警察や行政など、お金がなくて困っている人の相談に乗ってくれる公的機関は存在します。むしろ、そのような公的機関を案内するほうが、本当に支援が必要な人に支援が届くきっかけとなるので、相手のためになるのではないでしょうか。
 

出典

警視庁 公衆接遇弁償費事務取扱要綱の制定について
東京都福祉保健局 生活・居住・就労支援の総合案内
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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