最近増えてる「紙ストロー」、プラスチックよりも「単価が高い」って本当? メリット・デメリットを確認
ファイナンシャルフィールド / 2023年2月11日 11時0分
これまで飲み物を注文した際に当たり前のように提供されてきたプラスチックストローが、多くの飲食店で紙ストローに変更されています。これは海のプラスチックごみを減らし地球環境を守る活動のひとつです。しかし、プラスチックストローに慣れていた人は、紙ストローの使い心地に戸惑いを感じている場合も多いかもしれません。 そこで、今回は紙ストローのメリットやデメリット、プラスチックストローとのコスト面での比較を解説します。
紙ストローのメリット・デメリットとは
需要が徐々に高まっている紙ストロー。まずはメリット・デメリットについて見ておきましょう。
・メリット
紙ストローはリサイクルしやすく分解も早く、処分する場合も環境にやさしいものです。プラスチックを作るためには原油を使用しますし、処分する際に燃やすと紙よりも多くの二酸化炭素が発生するので地球温暖化を悪化させる原因になってしまいます。紙ストローを使用すれば、これまで使用していたストロー用のプラスチック量は減らすことが可能です。しかも、店の印象としても地球のことを考えているという良いイメージが持たれます。
・デメリット
紙ストローはプラスチックのものと比較して、長時間使用しているとふやけやすい点がデメリットとして挙げられるでしょう。また、プラスチックストローに慣れていた人にとっては、使い心地が良いとは言えないかもしれません。
将来的にはコストを抑えられる可能性が
紙ストローを導入するのを迷っている飲食店はまだ多いようです。理由は使い心地の面で顧客が紙ストローに納得してくれるかどうか、コストが高い点などが挙げられます。
・紙ストローはまだ単価が高め
紙ストローは多くの飲食店で利用されているわけではなく、まだ導入数が少ないのが現状です。紙ストローメーカーワークアップ株式会社によると、2022年10月現在で、プラスチックストローの価格が1本あたり0.82円なのに対し、紙ストローは1本あたり約3円と3倍程度コストがかかってしまいます。ただ、2018年頃は5倍くらいの差があったことから、年々コストは抑えられるようになっているといえるでしょう。
・紙ストローのコストが高い理由
紙ストローの導入率はまだプラスチックストローより低く、1回で製造する量が多くありません。そのため、企業努力をしたとしてもコストを抑えるには限界があるといった状態です。ただ、実際に1本あたりの金額を見てみると、徐々にではありますが、安くなってきています。今後、紙ストローを導入する飲食店が増加していけば、コスト面も抑えられることが期待できるでしょう。
・希望者にのみ紙ストローをつけることでコストを抑えられる
現状として、紙ストローの単価が高いので、いきなり100%紙ストローに変更するのが難しいケースもあります。紙ストローとプラスチックストローを併用し、紙ストローを希望する顧客にのみ提供する方法をとればコストを抑えることは可能です。つまり、様子を見ながら、紙ストローを仕入れる量を増やしていき、将来的に100%紙ストローに変更することを目指し、長い目で見ておくのもひとつの方法です。
当面は希望者のみ紙ストローにしてコスト削減を
紙ストローの企業への普及はまだ多いとはいえない状況です。プラスチックストローと比較して、使用感やコストに問題があると考える企業が多い点などがその理由になっています。実際、紙ストローはプラスチックと比較するとコストが約3倍かかるので安いとはいえません。ただ、今後導入する企業が増えれば、コストはさらに安くなることが期待できます。地球環境を守るためにも紙ストローは積極的に取り入れていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
自動販売機vsコンビニ! ペットボトルの「お茶」を買うのはどっちのほうが安いか検証
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月4日 1時50分
-
子どもが3人とも学校に「お茶」を持っていくのですが、沸かしてもすぐになくなります。「ペットボトル」で購入したほうがいいでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月3日 2時0分
-
バイオマスストロー400万本販売で、温室効果ガス排出の削減量を約3t(ストロー100万本分)突破!!(シバセ工業)
PR TIMES / 2024年7月31日 12時45分
-
東京で「プロパンガス物件」はやめるべきですか? ガス代は「都市ガス」と比べてどれだけ違うのでしょうか? 気に入った物件がプロパンガス物件だったので悩んでいます…
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月23日 10時0分
-
「フィットネスジム」の料金が高いので公民館の「トレーニング室」に切り替えようか検討中です。年間いくら節約になるでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月11日 9時20分
ランキング
-
1最高の1万9210円アップ=賃上げ率5.58%は33年ぶり水準―24年春闘
時事通信 / 2024年8月5日 18時40分
-
2ホンダ、コンパクトカー「フィット」リニューアル 「本当にデザインが良いよなぁ」SNS期待の声
J-CASTニュース / 2024年8月5日 7時10分
-
3株価急落「冷静な判断が重要」=鈴木金融相
時事通信 / 2024年8月5日 19時15分
-
4ティックトック、「ポイ活」機能を恒久的に停止…「未成年者が依存」EU懸念に対応
読売新聞 / 2024年8月5日 19時0分
-
5アマゾンの翌日配送、北海道も加え47都道府県カバー…全日空と連携しサービス拡大
読売新聞 / 2024年8月5日 20時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください