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奨学金を借りても月5000円不足!? 大学生の一人暮らしに必要な生活費と注意点を紹介

ファイナンシャルフィールド / 2023年2月20日 0時40分

奨学金を借りても月5000円不足!? 大学生の一人暮らしに必要な生活費と注意点を紹介

大学生活は近い将来、社会に出るにあたって非常に重要な時期です。しかし多額のお金がかかるタイミングでもあり、一人暮らしであればなおさらです。本記事では、大学生の一人暮らしに必要な支出を紹介し、どの程度奨学金を借りる必要があるかを紹介します。

下宿を利用した大学生の支出

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)による「第57回学生の消費生活に関する実態調査(2021年)」よると、2021年10~11月に全国の国公立および私立大学の学部学生1万813人のアンケート結果では、大学生の1ヶ月の支出は住居費や食費、教養娯楽費など12万5040円という結果が得られています。
 
首都圏では住居費は高くなるといわれており、必ずしもこの数値通りにはならないでしょうが、下宿大学生はこの程度のお金が必要であることを押さえておきましょう。
 

必要奨学金はどの程度か?

(独)日本学生支援機構の資料より、貸与額が大きい第二種奨学金に関して見ていきましょう。
 
奨学金を借りるためには申込資格、学力基準、家計基準などの条件をそれぞれ満たさなくてはならず、必ずしも希望通りの金額を借りることができません。貸与額は月額2万〜12万円(1万円刻み)で、私立大学の医・歯学課程の場合は4万円、私立大学の薬・獣医学課程の場合は2万円の増額が可能です。
 
続いて、先ほどの支出の数値から、奨学金をどの程度借りる必要があるか見ていきましょう。
 

奨学金のみで生活する場合

先ほどの支出と貸与月額から、第二種奨学金を満額借りても5040円不足します。前述のように首都圏以外では住居費が抑えられることもあるでしょうが、奨学金のみでの下宿生活は後々の返済を考えると、良い選択ではないと考えられます。
 

奨学金とアルバイトをする場合

月3〜5万円程度のアルバイトをした場合、不足額は7万〜9万程度になります。この不足額を奨学金で準備する必要があるでしょう。しかし、多額の奨学金を借りるのは注意が必要です。続いては、それらを見ていきましょう。
 

奨学金の借りすぎによる注意点

奨学金を借りすぎることによる、注意点は以下の2点です。
 

将来の返済額が増える

多額の奨学金を借りると就職後、返済に追われてしまいます。奨学金は給付型のものもありますが、基本的には返済型です。金利は低いのですが、後々の負担になり得ます。この点は注意点として押さえておきましょう。
 

無駄遣いをしてしまう

奨学金も大学生にとって、重要な収入になります。借りたお金は学費に充てることが基本ですが、ついつい無駄遣いをしてしまうケースがあるようです。特に遊興費に充ててしまうと学業がおろそかになるので要注意です。
 

支出を減らすために

家計簿をしっかりつけるとよいでしょう。また、交際費・娯楽費に使うお金を管理する口座と、支出にかかわる口座をそれぞれ分けておくと、無駄遣いを減らすことができるようになるでしょう。そして学業や将来を意識した、学生生活を過ごしましょう。
 

収支の計画をしっかり立てて奨学金を借りよう

奨学金は学費を支えてくれる非常に有効な制度であるものの、借りすぎ・頼りすぎると、将来、返済に追われ生活が苦しくなることがお分かりいただけたと思います。そのため、大学生が一人暮らしをするにあたっては、アルバイトや親の仕送りなど、総合的に収支を計算したうえで、奨学金を借りすぎないようにするとよいでしょう。
 

出典

全国大学生活協同組合連合会 第57 回学生生活実態調査 概要報告

独立行政法人日本学生支援機構 第二種奨学金の貸与月額

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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