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マクドナルドが約8割の商品を値上げ!値上げに見る衝撃とわずかな希望の光

ファイナンシャルフィールド / 2023年2月20日 23時10分

マクドナルドが約8割の商品を値上げ!値上げに見る衝撃とわずかな希望の光

日本マクドナルドは、2023年1月16日に約8割の商品を値上げしました。身近なファストフードが「ぜいたく品」に見えてくる…...。そう思った方も少なくないでしょう。今回は、止まらないモノの価格上昇について、そして値上げラッシュのニュースにわずかながら垣間見える、「賃上げへの期待感」についても解説します。

マクドナルドが値上げを実施! 2023年1月16日から

マクドナルドは、2022年9月に実施された値上げが記憶に新しい中、今年1月16日に再度値上げを実施しました。約8割のメニューの価格が10~150円アップします。以下は代表的なメニューの値上げ例です(括弧内は値上げ前の価格)。
 

●ハンバーガー:170円(150円)
 
●マックフライポテト
S:190円(160円)
M:330円(290円)
L:380円(340円)
 
●プレミアムローストコーヒー
S:120円(100円)
M:180円(150円)
L:250円(210円)
 
●ビックマック:450円(410円)

 
100円1枚で気軽に飲めたSサイズコーヒーが120円になり、注文しようかどうか一瞬迷う人が出てくるかもしれません。
 

マクドナルドが値上げした理由

今回の値上げの原因としては、以下の要素が挙げられます。
 

●原材料価格の高騰
●人件費上昇
●物流コスト上昇
●歴史的円安

 
いずれも、連日のようにニュースで飛び交っているワードです。「マクドナルドもやはり影響を受けたか……」、そんな風に感じる人も少なくないでしょう。
 

マクドナルドだけじゃない! 2023年も値上げの嵐

値上げを実施しているのはマクドナルドだけではありません。ピザや牛乳・食用油・ビールなどあらゆる食料品が値上がりしています。帝国データバンクが飲食料品メーカーについてリサーチしたところによると、2022年にはなんと2万822品目が値上がりしました。
 
食料品だけでなく、光熱費の高騰も気になるところ。電力会社やガス会社は相次いで値上げに踏み切っています。
 
歴史的な値上がりラッシュが起きる中、この先どうやってやりくりすればいいのか不安に感じる世帯は山ほどいるはずです。
 

値上げは家計にダメージ! でも悪いニュースとは限らない?

「値上げ」と聞くと真っ先にネガティブなイメージが浮かぶものです。しかし意外に思われるかもしれませんが、必ずしも「値上げ=悪」とは限りません。というのも、企業や労働者にとって、値上げは「賃金アップ」につながる可能性があるからです。
 
もし企業が、経費高騰のさなかで値上げせず踏みとどまった場合、どうなるでしょうか? 単純に考えれば、そのような企業努力は消費者にとってはうれしいニュースでしょう。
 
しかし値上げしないと、企業の売り上げは経費に削られ、賃金を上げる余裕など生まれません。そうなれば労働者にとっては問題です。
 
一方、値上げすることで企業が賃上げのための「軍資金」を手にし、実際に還元すれば、労働者の待遇は向上します。同じ現象が国内企業全体で起これば、景気が少なからず上向くはずです。
 
賃金が上昇すれば、モノの値段に対する見方はおのずと変わります。例えば時給1000円のときに500円の商品を買う場合(時給の50%の価格)と、時給1300円のときに600円の同商品を買う場合(時給の約46%の価格)を比較するとします。この場合、100円値上がりしても賃金が上がっているため、600円の商品を買う場合の方が実質的に安いです。このように、単純に商品の価格で「高い」「安い」は語れません。
 
要は、値上げが進んでも、賃金上昇がそれを上回る勢いになれば、それほど大きな問題にはならないのです。
 
もちろん、「現在の値上げラッシュがそのまま賃上げに直結する」と言うのは乱暴な理論かもしれません。とはいえ、値上げを悲観的なアングルだけで見るのも健全とはいえません。値上げの裏に見え隠れする企業のさまざまな思いをイメージしながら、今後の世界経済の行方を見守りたいところです。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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