60歳過ぎて過去の年金未払いがある方へ。受給額が増やせる「高齢任意加入」とは?
ファイナンシャルフィールド / 2023年2月26日 0時20分
![60歳過ぎて過去の年金未払いがある方へ。受給額が増やせる「高齢任意加入」とは?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_188861_0-small.jpg)
60歳を過ぎて過去に国民年金保険料の未納期間などで、40年の納付済期間に満たず老齢基礎年金を満額受給できない方は、高齢任意加入によって年金受給額を満額に近づけられます。また、未加入期間や未納期間があって年金の受給資格に満たない方も、高齢任意加入により年金を受給できる可能性があります。 ただし、高齢任意加入には加入条件や注意点があるため、事前に把握が必要です。本記事では、高齢任意加入の内容や手続き方法、必要なもの、注意点などについて解説します。
高齢任意加入とは
高齢任意加入とは、20歳から60歳に達するまでの期間に国民年金の未加入期間や未納期間がある場合に、60歳から65歳まで延長して国民年金保険料を納める制度です。国民年金保険料を60歳以降も延長して納めることで、年金受給額を満額に近づけられます。また、年金の受給資格がなかった方は、受給資格を得ることが可能です。
なお、年金の受給資格を満たしていない場合は「特例任意加入」で、65歳から70歳の間に国民年金保険料を納付できます。
高齢任意加入の手続きができる方
高齢任意加入の手続きができるのは、次の4つの条件に該当する方です。
・日本国内に住所がある60歳以上65歳未満の方(※外国に居住する日本人で60歳以上65歳未満の方)
・老齢基礎年金の繰上げ受給をしていない方
・20歳以上60歳未満までの保険料納付済期間が480月(40年)に達していない方
・手続き時に厚生年金・共済年金に加入していない方
これらの条件を満たしていない場合は、高齢任意加入の手続きはできません。
高齢任意加入の手続きに必要なもの
高齢任意加入の手続きに必要なものは、以下のとおりです。
・本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
・年金番号または個人番号が分かるもの(年金手帳、マイナンバーカードなど)
・金融機関の通帳
・通帳の届出印
※代理人が手続きをする場合は委任状が必要
必要書類については、事前に市区町村役場で確認しましょう。
高齢任意加入の手続き場所
高齢任意加入の手続き場所は、市区町村役場または年金事務所などです。60歳の誕生日の前日から手続きできます。また、高齢任意加入は、手続きをした日からの加入となり過去にさかのぼれません。
高齢任意加入の保険料の納付方法
高齢任意加入の保険料の納付方法は、以下の2つです。
・口座振替
・クレジットカード払い
ただし、自治体によっては口座振替のみの場合もあるため注意してください。事前に居住地域の市区町村役場や年金事務所に確認するとよいでしょう。
高齢任意加入の注意点
高齢任意加入の注意点は、次のとおりです。
・申請日からの加入となる
・申請できるのは60歳の誕生日の前日から
・年金受給額が満額を超えて加入することはできない
・厚生年金加入中は高齢任意加入できない
・任意加入となるため国民年金保険料免除・納付猶予はできない
※国民年金保険料免除・納付猶予を受けるには、高齢任意加入の資格喪失手続きが必要
高齢任意加入は60歳から65歳までの間に保険料を納付できる
60歳までに国民年金保険料の未納期間などがある場合は、高齢任意加入によって年金受給額を満額に近づけられます。年金受給資格がなかった方も、受給資格を得られる可能性があります。
60歳までに国民年金保険料の未納付期間や未加入期間がある方は、市区町村役場や年金事務所に相談をして高齢任意加入を検討しましょう。
出典
日本年金機構 か行 高齢任意加入
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
60歳になった人が、将来もらえる年金を増やす方法3つ
オールアバウト / 2024年7月25日 19時30分
-
もうすぐ60歳ですが、専業主婦の期間が長かったので年金は「月6万円」程度です。「あと3年」加入すると年金はどれだけ増えますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月23日 4時40分
-
1960年12月生まれで特別支給の老齢厚生年金をもらっています。65歳からもらえる年金はどのくらいですか?
オールアバウト / 2024年7月20日 18時30分
-
国民年金の支払いが1カ月抜けてるとのことでした。今から払えば満額もらえるとのことですが、手続きをしたほうがいいの?
オールアバウト / 2024年7月11日 20時30分
-
来年65歳以降も70歳まで雇用継続できることになりました。7つ年下の専業主婦の妻は、これからも社会保険料を払わなくてよいのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月10日 10時0分
ランキング
-
1大雨被害なかった鶴岡の主要4温泉、宿泊キャンセル831件…観光客の「庄内離れ」影響か
読売新聞 / 2024年8月4日 12時25分
-
2コンビニでコーヒーの「Lサイズ」を買ったのに「S」のボタンを押してしまいました。店員さんに伝えたら交換してもらえたでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月3日 3時50分
-
3松屋が「200円台」朝定食を値上げ! 代わりに大幅値下げしたメニューとは? 外食チェーンの「朝食」競争に新展開
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月3日 6時15分
-
4東京・西麻布に高級老人ホーム、帝国ホテルシェフの料理やサウナ付き大浴場…入居一時金は最高5億円
読売新聞 / 2024年8月4日 17時15分
-
5タピオカブームが終わった今、「ゴンチャ」が新潟県に一店舗だけ出店したワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月1日 8時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)