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【ランキング】47都道府県の「経済的豊かさ」を確認! 東京は「通勤時間」がネックで最下位に?

ファイナンシャルフィールド / 2023年2月27日 11時0分

【ランキング】47都道府県の「経済的豊かさ」を確認! 東京は「通勤時間」がネックで最下位に?

日本は広く、都道府県によって得られる収入は結構差があります。一般的に考えると、収入が多い都道府県で働いた方が豊かな生活ができるような気がしますが、収入が多い地域は支出も多くなる場合もあります。   収入と支出両面で見た際、どこの都道府県が1番、経済的に豊かだといえるのでしょうか。本記事では国土交通省が令和3年に公表したデータを元に、都道府県別の経済的豊かさについて解説しています。

公表の背景

日本はしばしば東京に経済や政治が一極集中しているといわれています。一極集中には良い面もありますが、人口過密による弊害や災害時の被害拡大、地方の衰退など、多くの課題があります。
 
そのような中、国土交通省は東京一極集中の要因と是正に向けた取り組みの方向性について検討し、結果を公表しています。そして、検討の中では全国47都道府県の経済的豊かさについても報告しています。
 
国土交通省による「企業等の東京一極集中に関する懇談会」にて報告されたデータを元に、都道府県の経済的豊かさについて東京を中心に見ていきましょう。
 

可処分所得の順位

まずは全世帯の可処分所得の順位についてです。「可処分所得」とは、額面の給与から税金や社会保険料を差し引き、手元に残るお金のことです。
 
なお、ここでの「世帯」は、単身者や経営者等は含まず、2人以上の勤労者世帯を表しています。
 
可処分所得が多い順のランキングは図表1のとおりです。
 
図表1

国土交通省 「企業等の東京一極集中に関する懇談会」のとりまとめを公表しますを基に作成
 
日本の首都、東京は3位となっています。なお、これは全世帯の平均ですが、平均の場合は少数のお金持ちによって可処分所得が上がってしまう可能性もあります。
 
可処分所得の上位40~60%という中間層を中央世帯として可処分所得を並び変えると、東京は12位となります。
 

基礎支出の順位

続いて、図表2で基礎支出が多い順のランキングを見ていきましょう。「基礎支出」とは、食費、家賃、光熱水道費の合計です。ランキングの数字が小さいほど、基礎支出が大きいということになります。
 
なお、この基礎支出は平均ではなく、中央世帯のものです。
 
図表2

国土交通省 「企業等の東京一極集中に関する懇談会」のとりまとめを公表しますを基に作成
 
東京は1位で、首都圏は軒並みランキング上位となりました。つまり、首都圏は居住しているだけで支出が多い傾向にあるといえるでしょう。
 

可処分所得と基礎支出の差額順位

続いて、図表3で中央世帯の可処分所得から、基礎支出を引いたランキングを見ていきます。ここで上位の都道府県が、基礎的な支出を考慮しても手元に残るお金が多いということになります。
 
図表3

国土交通省 「企業等の東京一極集中に関する懇談会」のとりまとめを公表しますを基に作成
 
東京は42位です。収入は高いものの、支出も多いため、自由に使えるお金は全国の中でも少ない方のようです。
 

差額からさらに費用換算した通勤時間を差し引いた順位

最後に、図表4で可処分所得と基礎支出の差額に、通勤時間を費用として考慮したランキングを見ていきます。
 
図表4

国土交通省 「企業等の東京一極集中に関する懇談会」のとりまとめを公表しますを基に作成
 
東京は最下位となりました。つまり、東京に住みつつ日々通勤をしている人の経済的な豊かさは、このランキングにおいては最も低いという結果です。
 

ランキングは参考程度に

このランキングでは、東京は経済的に豊かではないという結果となりました。とはいえ、このランキングでは利便性などは見えないため、あくまでも参考程度に留めておくのがよいでしょう。
 

出典

国土交通省 「企業等の東京一極集中に関する懇談会」のとりまとめを公表します
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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