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【年収の壁】「扶養内で年収103万円」VS「扶養外で年収上限なし」結局どっちがお得? メリット・デメリットを解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年3月13日 11時10分

【年収の壁】「扶養内で年収103万円」VS「扶養外で年収上限なし」結局どっちがお得? メリット・デメリットを解説

パートで働いている人の中には、「扶養範囲」を意識しての働いている人も多いのではないでしょうか。   年収を抑えることで税金や社会保険料の負担がない、または軽い「扶養内」、税金と社会保険料の負担が増える代わりに上限なく年収を稼ぐことのできる「扶養外」。結局のところ、どちらがお得なのかについては、一概にいえるものではないことは十分ご存じのことと思います。   本記事では、それぞれのメリットとデメリットを解説します。働き方を選択する際の材料にしていただければ幸いです。

扶養には税金と社会保険の2つがある

「扶養」とひと言でいっても、その意味には「税金の扶養」と「社会保険の扶養」の2つがあります。両者を混同してしまうと、「扶養内のはずが扶養外だった」など、結果的に負担増につながってしまいかねません。
 

税金の扶養

税金とは「所得税と住民税」を指しています。所得税では年収103万円、住民税は年収100万円前後(自治体ごとに異なります)まで課税されません。収入があっても、税金は0円で済むということです。
 

社会保険の扶養

年収130万円未満の人は家族が加入している社会保険の扶養に入ることができ、給与に対して社会保険料負担は発生しません。社会保険の扶養基準は、扶養する人が加入している健康保険によって多少異なるため、事前に確認しておきましょう。
 

扶養内のメリット・デメリット

 

【メリット】

・税金と社会保険料を負担しなくてよい
 
扶養内で働くメリットはこの2つに尽きるでしょう。働いた分が丸々現金として入ってきます。
 

【デメリット】

・年収に上限がある
 
せっかく働ける時間があるにもかかわらず、年収の上限によって働けません。収入を得る機会を逃すことになってしまいます。
 

扶養外のメリット・デメリット

扶養外のメリットとデメリットは、扶養内の真逆です。
 

【メリット】

・年収の上限がない
 
扶養範囲を気にする必要がなくなるため、自由に働くことができます。経済的な自立にもつながるため、万が一、大黒柱が働けなくなった際にも急に家族が路頭に迷うことはないでしょう。
 

【デメリット】

・収入に比例して税金と社会保険料が増える
 
給与から税金と社会保険料が「天引き」されるため、「働いた分=手取り」とはなりません。天引き額は額面の20%を目安にしてください。
 

何を重視するかで「お得」は異なる

扶養内と扶養外のどちらがお得なるのかについては、どう働きたいのかで異なります。「とにかく世帯収入を増やしたい」場合には、扶養外で上限なしに働くことでかなうでしょう。
 
反対に、「できるだけ働かずに手取りを多くしたい」場合は、税金と社会保険料を支払わずに済む扶養内が、労力は最少で収入を最大にできる方法です。
 
ただし、一つ注意したいのが、社会保険料には「傷病手当金」や「出産手当金」、将来の年金などの恩恵がある点です。目先の手取り額ばかりを見るのではなく、少し長い視点を持つとよいでしょう。
 

まとめ

扶養内と扶養外では手にできる年収が大きく異なります。その代わりに労働時間も連動するため、子育てや介護中は扶養内、落ち着いたら扶養外といった選択をする人もいます。「時間」と「お金」をてんびんにかけて、家族でベストなバランスを検討してみてください。
 

出典

国税庁 家族と税
全国健康保険協会 被扶養者とは?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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