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「固定残業代」がある会社ってヤバいんですか…? 転職先に制度がありますがメリットはないのでしょうか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年3月15日 11時0分

「固定残業代」がある会社ってヤバいんですか…? 転職先に制度がありますがメリットはないのでしょうか?

一定の残業代を含んだ報酬体系の固定残業制ですが、「やめたほうがいい」などといわれることもあります。実際のところ、固定残業制にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。本記事では解説します。

固定残業制とは?

固定残業制とは、あらかじめ一定の残業代が「固定残業代」として設定されているもので「みなし残業制」と呼ばれることもあります。
 
雇用契約書や求人票に「固定残業手当5万円(時間外労働の有無にかかわらず、25時間分の時間外手当として支給)」「月収20万円(25時間分の時間外手当込み)」などと表記されている場合は、固定残業代が設定されている可能性があります。
 
厚生労働省も固定残業代に関するリーフレットを出していますが、募集要項や求人票のなかには表面的には分かりにくい書き方がされていることもあります。
 

1.基本給:25万円

2.固定残業手当:5万円(時間外労働の有無にかかわらず、40時間分の時間外手当として支給)

3.40時間を超える時間外労働分についての割増賃金は追加で支給

 
このように基本給と明確に分けて記載されていることもありますが「月収25万円(40時間分の残業手当分込み)」などのように基本給が分かりにくいケースもあるので注意しましょう。
 

固定残業代があるデメリット

ここからは固定残業制のデメリットとメリットをそれぞれ解説します。
 
固定残業代がある場合、表面的な労働条件が良く見えがちですが、実際には基本給が低く、ボーナス(賞与)など各種手当の金額にも影響する可能性があります。
 
例えば「月収25万円(40時間分の残業手当分込み)」と記載されていると、「基本給が25万円ある」と魅力的に感じる人もいるかもしれません。ただし実際には基本給20万円、固定残業代5万円などのように分かれています。
 
ボーナスは基本給をもとに計算されることも多く、実際に入社して働き始めてから基本給やボーナスが思ったよりも少ないとショックを受ける可能性があります。
 
設定されている固定残業代はあくまで現時点のものです。永遠にその金額が保障されているわけではありません。そのため今後、もし固定残業代がなくなると基本給のみの支給となり、年収が下がるリスクもあります。
 

固定残業代があるメリット

固定残業代は実際の残業時間に関わらず、一定額が支給されます。そのため40時間分の固定残業代が設定されている場合に、実際に残業したのは10時間のみだったとしても減額されません。
 
そう考えると、仕事を早く終えて毎日定時で帰ることができるとお得になります。残業時間ゼロだった場合は固定残業代分だけもらえる形ですね。
 
もちろん固定残業代で設定されている時間を超えて残業をすると超過分の残業代がつきます。この点は一般的な残業代の考え方と変わりません。
 

まとめ

今回は固定残業制のメリットやデメリットを中心に解説しました。
 
なにかと批判されやすい固定残業制ですが、仕事を効率化してできる限り定時に上がれば残業代を稼げるメリットもあります。
 
ただ、実際には基本給が低く、ボーナスなど各種手当の金額にも影響する可能性があるデメリットもあるので、応募するときは必ず固定残業制かどうか確認しましょう。
 

出典

厚生労働省 固定残業代を賃金に含める場合は、適切な表示をお願いします。

厚生労働省 委託事業「労働条件相談ほっとライン」パンフレット

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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