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預貯金の「100万円」が「67万円」に!?「投資は怖い」という人が知らない現実と対策

ファイナンシャルフィールド / 2023年3月16日 23時40分

預貯金の「100万円」が「67万円」に!?「投資は怖い」という人が知らない現実と対策

将来のために資産を貯めておきたいけれど、投資はお金がなくなるリスクもあるから怖いという人もいるでしょう。そのため、資産は預貯金だけの人も多いかもしれません。ただし、預貯金にもリスクがあります。将来こんなはずじゃなかったとならないためにも、現実や対策を考えていきましょう。

預貯金も投資のひとつ

「預貯金は投資と違ってお金がなくならないからいい」と考える人も多いですが、これは大きな誤解です。実は預貯金も立派な投資のひとつだからです。
 
銀行などの金融機関に口座を保有してお金を預けると、忘れた頃に数円の利息が入っていることがありませんか?
 
現在、普通預金の利回りが0.001%のところが多いので普段意識することはほとんどありませんが、金融機関は運用益の一部を顧客に還元しています。なぜなら銀行は預かったお金を使って運用しているからです。預貯金がもし投資ではなかったら「保管料」をとられるはずです。
 
貸金庫や倉庫を使う時に使用料が発生するように、利用者の口座を維持管理するにはコストがかかります。それが原則かからないということは「預貯金は単なるお金の保管場所ではない」といえます。
 
本来は「利回り0.001%の金融商品に投資をしている」のですが、利息がほぼゼロなので「自分のお金を預けて保管する場所」と考える人が多いのかもしれません。
 

資産は目減りしている

さまざまな金融商品のなかでも預貯金は最もリスクが低いと言われていますが、それでも資産が絶対に減らない保障はありません。むしろ、今後何も対策しなければ資産は目減りします。
 
例えば、預貯金が100万円あるとします。物価上昇率2%で推移した場合、資産価値は20年後に67万円ほどに下がるともいわれています。
 

なぜ資産が減るのか

見た目の残高は引き出さなければ変わりませんが、なぜ資産が目減りしてしまうのか。それは今後も物価の上昇(値上げ)で買えるものが減る可能性が高いからです。
 
100万円の元手資金で、単価10万円の商品は10個買えます。それが単価20万円に値上げされると5個しか買えません。元手の金額は100万円で変わらなくても買える量が減るので、実質的な資産価値は下がります。
 
今は普通預金の利回りはほぼゼロなので、預貯金だけしてもほとんどお金が増えません。その一方で物価は上がり、税金や社会保険料の負担も増えています。
 
厚生労働省が発表した2022年分の毎月勤労統計調査(速報)によると、物価変動率も含めた実質賃金は前年比0.9%減でした。給料が上がっても物価上昇に追いつかず、実質的には使えるお金が減っている状況が浮き彫りになっています。
 

資産を増やすには

政府や日銀は以前より上昇率年2%の物価安定の目標を掲げています。つまり年2%以上資産を増やさなければ物価上昇の影響や税負担に負けてしまって、一生懸命作った預貯金も目減りしてしまいます。ただし、預貯金の利回りはほぼゼロなので、これだけで対策するのは無理があります。
 
そのため、以下のような対策が今後ますます必要になるといえます。
 

●年2%以上の給料アップを目指す
●副業で全体の収入を上げる
●資産運用で労働以外の収入源を作る

 

まとめ

今回は預貯金だけの人が知らない現実と対策を解説しました。預貯金も投資のひとつでリスクがあります。資産価値の減少に負けないためにも、副業や資産運用で全体の収入アップを目指しましょう。
 

出典

厚生労働省 毎月勤労統計調査(令和4年分結果速報)

日本銀行 2%の「物価安定の目標」と「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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