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年金を知るうえでは「標準報酬月額」が大切! 手当は何が含まれるの? 詳しく解説!

ファイナンシャルフィールド / 2023年3月18日 9時40分

年金を知るうえでは「標準報酬月額」が大切! 手当は何が含まれるの? 詳しく解説!

厚生年金の保険料や受け取る年金を算出する際には「標準報酬月額」が深く関わっています。しかし、普段はあまり聞かない言葉ですので、いったい何を意味するのかよくわからない人も多いのではないでしょうか。   本記事では標準報酬月額について、どうやって決まるのか、手当は何が含まれるのか、保険料や年金額にどう関わっているのかについて解説しています。

標準報酬月額とは

標準報酬月額とは、受け取る1ヶ月分の報酬を1~32等級までの区分に分けたものです。例えば、報酬月額が21万円以上23万円未満の場合は15等級の22万円が標準報酬月額となり、仮に報酬月額が21万5円でも、22万9999円でも、標準報酬月額は同様の22万円です。
 

標準報酬月額が決まるタイミング

標準報酬月額が決まるタイミングは、「入社時・毎年7月・月給が大きく変わった時」の3つです。
 
まず「入社時」ですが、入社時には報酬を受け取った実績が無いため、就業規則や労働契約などに基づいた報酬月額をもとに決定されます。6月1日~12月31日に決定した人は翌年の8月まで、それ以外の人はその年の8月まで使用します。
 
続いて「毎年7月」です。これは4~6月の給料の平均金額で決まり、その年の9月~翌年の8月まで使用します。
 
最後の「月給が大きく変わった時」ですが、年度の途中での昇進や昇給、減給などによって報酬額が大きく変わった場合です。その年の8月までの使用ですが、その年の7月以降の改定の場合、次の「毎年7月」のタイミングまで使用できます。
 

標準報酬月額に含まれる手当

標準報酬月額に含まれる手当は「労働の対価」として受け取るものです。具体的には、通勤手当、住宅手当、日直手当、家族手当などが該当します。
 
該当しない手当としては、出張旅費、慶弔費、見舞金、傷病手当金などが主なものです。
 

標準報酬月額と保険料や受け取る年金との関係性

標準報酬月額は毎月支払う保険料と大きく関係しています。現在、毎月の保険料は標準報酬月額×保険料率です。つまり、標準報酬月額がそのまま支払う保険料につながっているといえます。
 
標準報酬月額は将来受け取る年金とも深く関係しています。厚生年金に加入している場合、将来は国民年金部分に加え、報酬比例部分の年金を受給できます。そして、報酬比例部分の計算は加入期間に応じて次のとおりです。
 

(1)平成15年3月以前の加入期間
平均標準報酬月額×7.125÷1000×加入月数
 
(2)平成15年4月以降の加入期間
平均標準報酬月額×5.481÷1000×加入月数

 
どちらの場合も、「平均標準報酬月額」が基準となっています。
 
「平均標準報酬月額」とは、加入期間について、計算の基礎となる各月の標準報酬月額と標準賞与額の総額を、加入期間で割った額です。
 
「標準賞与額」とは、税引き前の賞与の額から、1000円未満の端数を切り捨てたものです。標準報酬月額が等級にひもづくのに対し、標準賞与額は1000円未満の切り捨てで算出する点が大きく異なります。
 

標準報酬月額を理解し、将来の年金について理解を深めよう

標準報酬月額の考えを理解すると、現在支払っている保険料のみならず、将来受け取る年金額についてもおおよそ想定できます。この機会にぜひ1度、自身の年金保険料や年金額について考えてみましょう。
 

出典

日本年金機構 資格取得時の決定

日本年金機構 厚生年金保険の保険料

日本年金機構 標準報酬月額は、いつどのように決まるのですか。

日本年金機構 は行 報酬比例部分

日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和4年度版)

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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