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「使ってない口座を売ってください…」は要注意? 知らなかったでは済まされない。銀行口座の正しい処理方法とは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年3月19日 5時0分

「使ってない口座を売ってください…」は要注意? 知らなかったでは済まされない。銀行口座の正しい処理方法とは?

銀行口座を複数所有している人も多いですが、うまく使い分けることができず、ほとんど使用していない口座を所有している人も多いのではないでしょうか。   もしも、「使っていない口座を高値で売ってくれませんか?」と言われたらどうしますか?   実は、銀行口座の売買は犯罪であり、万が一売却した場合は、売った本人も罰せられる可能性があります。   今回は、銀行口座を売却したらどうなってしまうのか、使っていない口座はどのように処理するのが正しいのかを解説します。

口座は高値で取引されている

銀行口座は、SNSや掲示板などを介して、数千円程度で取引されているケースが多いようです。売買した銀行口座は「振り込め詐欺」や「マネーロンダリング(資金洗浄)」などの犯罪に使用される可能性が高く、売却した本人も巻き込まれる可能性があります。
 
中には、「使っていない口座を高値で売却できるのであれば、売ってしまおう」と考える人がいるかもしれませんが、絶対にやめましょう。
 

口座の売買は犯罪

普段使用していない口座を売却した場合は、「犯罪収益移転防止法」に違反することになります。万が一、犯罪収益移転防止法違反として認められた場合は、1年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科されます。
 
また、口座売却を目的として口座の開設を行った場合は、金融機関をだましたことによる「詐欺罪」が成立する可能性があります。万が一、詐欺罪が成立した場合は、10年以下の懲役です。仮に未遂で終わったとしても詐欺未遂罪で10年以下の懲役です。
 

口座売買の影響

口座売買を行うことは、犯罪収益移転防止法違反や詐欺罪にあたり、刑事罰の対象となり得ます。ほかにも、会社をクビになったり就職できなくなったり、今後、銀行口座を開設できなくなったり、といった影響も考えられます。
 
また、売却した口座が詐欺などの犯罪に使用された場合、捜査協力を求められたり疑われたりする可能性があります。口座売却による影響は多岐にわたるため、絶対に売買を行わないようにしましょう。
 

使わない銀行口座の正しい処理方法

使っていない口座は、早急に解約をしたほうがよいです。もしも使っていない銀行口座を放置し続け、紛失して悪用されてしまった場合は、予期せぬ形で犯罪に加担してしまう恐れもあります。
 
複数口座を所有している人は使い分けを行った上で、不要な口座の解約を積極的に行うべきでしょう。
 

銀行口座の取り扱いは要注意

今回は、銀行口座の売買について解説しました。使っていない口座を売却できると聞くと、「お金になるなら売ってもよいかも」と思う人がいるかもしれません。しかし、銀行口座の売却は犯罪です。
 
また、売却した銀行口座も犯罪に使用される可能性が高いため、「ただ売却をしただけ」ではなく、自分自身も大きな犯罪の片棒を担いでいることになります。
 
使用していない口座は早急に解約をしたり、今後使用する予定があるのであれば、正しく管理をしたりするなど、最低限度の注意を払っておきましょう。
 

出典

大阪府警察 口座の売買・譲渡し(譲受け)は犯罪です。
一般社団法人全国銀行協会 銀行口座の売買
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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