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中小企業の「退職金」は平均どのくらい?「業種」「学歴」ごとに確認

ファイナンシャルフィールド / 2023年3月22日 23時20分

中小企業の「退職金」は平均どのくらい?「業種」「学歴」ごとに確認

定年を迎え受け取る退職金を、定年後の生活やローンの返済に充てたいと考えている人も多いと思います。そこで知っておきたいのが業種別の退職金の相場です。相場がわかれば今後の将来設計の参考にすることができます。   本記事では、中小企業の退職金を業種別に紹介していきます。自身の場合にあてはめて参考にしてください。

中小企業の退職金の平均

東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」を参考にすると、中小企業の定年退職金の平均は高校卒で994万円、高専・短大卒で983万2000円、大学卒で1091万8000円となっています。
 

産業別の退職金の平均

同調査では、「建設業」、「製造業」、「情報通信業」、「運輸業、郵便業」、「卸売業、小売業」、「金融業、保険業」、「不動産、物品賃貸業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業、飲食サービス業」、「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」、「医療、福祉」、「サービス業(他に分類されないもの)」の14業種の平均的な退職金が公表されています。
 

高校卒の退職金

図表1

東京都産業労働局 「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」を基に作成
 
高校卒の退職金は、図表1のようになっています。最も高い退職金だったのは「運輸業、郵便業」で1142万8000円です。全体の退職金の平均額(高校卒)は994万円であることを考えると、平均よりもかなり多いことがわかります。
 
平均以上の退職金を受け取れる業種は、14業種中で「建設業」、「製造業」、「運輸業、郵便業」、「卸売業、小売業」、「金融業、保険業」、「学術研究、専門・技術サービス業」、「宿泊業、飲食サービス業」、「サービス業(他に分類されないもの)」の8業種です。
 
しかし、この金額は高校卒業後から就職し定年まで勤務した場合のモデル退職金なので、目安として考えてください。
 

高専・短大卒の退職金

図表2

東京都産業労働局 「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」を基に作成
 
高専・短大卒の退職金は、図表2のようになっています。高校卒よりも高専・短大卒の方が多く退職金を受け取れるように思えますが、定年まで働いた場合は高校卒の方が逆転している業種も多いです。
 
全体の平均的な退職金(高専・短大卒)は983万2000円でした。「建設業」、「製造業」、「運輸業、郵便業」、「卸売業、小売業」、「学術研究、専門・技術サービス業」の6つの業種が平均以上です。
 

大学卒の退職金

図表3

東京都産業労働局 「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」を基に作成
 
大学卒の退職金は図表3のようになっています。全体的な特徴としては、高校卒や高専・短大卒よりも多くの退職金を受け取れるようです。
 
しかし、「学術研究、専門・技術サービス業」は高卒だけでなく、高専・短大卒よりも少ない退職金です。また、「サービス業(他に分類されないもの)」は高専・短大卒よりも退職金が多いですが、高校卒よりも少ないという結果になっています。業種によっては勤続年数が長いほうが退職金を多く受け取れる場合があると考えられます。
 
大学卒の平均的な退職金は1091万8000円でした。「建設業」、「情報通信業」、「運輸業、郵便業」、「卸売業、小売業」、「金融業、保険業」、「教育、学習支援業」の6つの業種が平均以上となっています。
 

業種別の退職金を参考に定年後の生活を考えてみましょう


 
本記事では、中小企業の退職金を業種別に紹介してきました。業種によって平均的な退職金は大きく異なります。そのため、業種別の退職金を参考にして、自身にあてはめてください。そして、定年後の生活やローンの返済などで、どのように退職金を使うのかをシミュレーションしてみましょう。
 

出典

東京都産業労働局 中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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