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「80円安い卵」を追い求めるのはかえって「損」? 超マジメに試算してみた!

ファイナンシャルフィールド / 2023年3月23日 3時20分

「80円安い卵」を追い求めるのはかえって「損」? 超マジメに試算してみた!

卵の値段の高騰が止まりません。卵は私たちの食生活に欠かせないものであるため、卵の値段が高騰すると食費の負担が増えます。少しでも安く卵を買いたいと思っている人も多いのではないでしょうか。   卵の価格が高騰している今、お客さんを呼び寄せるために卵を特売品にする店舗も多く見られます。「いつも利用している店で買い物をした後に、卵が安い別の店に行く」という人も少なくないでしょう。   しかし、節約のためとはいえ、時間や労力がかかりますよね。卵にどのくらいの金額差があれば労力をかけてもいいのか、試算してみました。

2023年3月現在の卵の値段は「1パック234円」

「JA全農たまご株式会社」では卵の価格相場を公表しており、東京エリアでの標準取引価格(Mサイズ)は1キログラムあたり369円です(2023年3月17日時点)。前年の1キログラムあたり195円と比較すると1.5倍以上の値段になっています。
 
農林水産省の規格によると、Mサイズの卵1個あたりの重さは約60グラムで約22.1円となります。1パック10個入りだと約221円の計算です。
 

時給の面から試算

株式会社マイナビによると、2023年2月度のアルバイト・パートの全国平均時給は1177円です。1分あたりの時給は約19.6円になります。
 
例えば、店舗Aで買い物をした後に、卵が安い店舗Bに行くとします。「店舗Aが店舗Bのとなり、または向かいにある」などの理由で片道2分程度の近距離だと仮定しましょう。それほど近くても往復4分の時間がかかります。4分あたりの時給は約78.4円。1パックあたり80円以上安い卵でないと、時給的には損する計算になります。
 
「歩いて行けば運動になる」「時間に余裕がある」という場合もあるかもしれません。ただ、時給だけの面から考えれば、別の店舗にわざわざ安い卵を買いに行く必要はないといえるでしょう。
 

ガソリン代の面から試算

店舗Aから店舗Bの距離が車で片道5分だとしましょう。時速60キロメートルで移動すると、往復で10キロメートル程度になり、ガソリン代は約73円かかります(2023年3月のガソリン単価で計算)。
 
車で片道5分のお店に行く場合、80円以上安い卵を買えることが1つの目安といえるでしょう。ただ、これは時給や労力を考慮しない場合です。
 
今回は時速60キロメートルで走り続けた場合の計算なので、信号待ちや混雑等を考慮するとさらに時間がかかり、さらにガソリンを消費する可能性はあります。
 

時間と労力が無駄になる可能性が大

時給面での試算、ガソリン代の試算でも分かる通り、安い卵を求めて別の店舗に足を運ぶことはあまり得策とはいえないでしょう。
 
「普段よく行く店で卵が安い」「通り道の店舗で卵が安い」などの場合は、買いに行くのもよいかもしれません。また、今回は1パックあたりで計算しているので、家族の人数が多い場合は労力と時間をかけた方が、結果的に得する可能性もあります。
 
しかし、店舗によっては「1家族1パック限り」「1000円以上お買い物の場合のみ、卵の特別価格が適用」など、さまざまな制限が設けられていることもあるので、注意しましょう。
 
卵の高騰が止まらない今、少しでも安い卵を追い求めようとするよりは、食べる量を控える、代替食品を使うなどの工夫をして、卵の価格高騰を乗り切りましょう。
 

出典

JA全農たまご株式会社 相場情報
農林水産省 畜産物の価格安定に関する法律施行規則の規定に基づく鶏卵の規格
株式会社マイナビ 2023年2月度 アルバイト・パート平均時給レポート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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