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ペアローンより、収入合算を利用した方がよいのはどんなケース? 注意点はある?

ファイナンシャルフィールド / 2023年3月27日 10時40分

ペアローンより、収入合算を利用した方がよいのはどんなケース? 注意点はある?

家庭を持つと、やはり自分の持ち家が欲しくなります。現在では夫婦共働き世帯も多く、その中には、ずっと続く低金利を生かそうと家の購入を考えているご家庭も少なくないのではないでしょうか。   今回は、夫婦共働き世帯が住宅ローンを組む方法について、解説していきます。

ペアローンってどんな方法?

ペアローンとは、夫婦それぞれが住宅ローンを組む方法です(※1)。ペアローンには以下のような特徴や条件があります。


(1)夫婦それぞれが住宅ローンの契約をし、それぞれが相手の連帯保証人となること。
(2)所有名義は夫婦の共有であること。
(3)住宅ローン控除は夫婦共に利用できること。
(4)団体信用生命保険は夫婦共に加入できること。
(5)住宅ローンの借入先の金融機関は夫婦同一のところであること。
(6)購入する住宅に夫婦が同居すること。

ペアローンの場合、2本の住宅ローンを組むことになるため、金融機関へ支払う手数料や司法書士に支払う登記手数料なども2倍になります。
 
どちらかが亡くなった場合、その住宅ローンの債務は団体信用生命保険で弁済されますが、残された方の分は継続して支払っていくことになります。また、家を建てるときはなかなか考えられないかもしれませんが、離婚した場合のことも視野に入れておく必要があります。
 

収入合算ってどんな方法?

収入合算とは、夫婦で収入を合算し住宅ローンを組む方法です。収入合算には2通りあります。
 

1.夫婦どちらかが住宅ローンを組み主債務者となり、もう一方が連帯債務者となるパターン

連帯債務者は主債務者と同じ債務を負うことになります。夫婦の収入を合算して借り入れ可能額の計算、審査が行われます。
 
所有名義は夫婦の共有にでき、住宅ローン控除も夫婦共に利用できます。団体信用生命保険は主債務者のみ加入できますが、一部の商品については連帯債務者も加入できるものもあります。
 

(注意すること)

・夫婦共に債務者となります。団体信用生命保険に主債務者のみ加入し、連帯債務者が亡くなった場合、収入が減るにもかかわらず住宅ローンの残高は減らないため、家計的に苦しくなることがあります。
 
住宅ローンの申し込みの際には、団体信用生命保険の仕組みなどをしっかり把握しておくことが大切です。
 
・連帯債務者の所得が少なく、所得税を支払っていない場合などは住宅ローン控除の節税効果を十分受けられないことがあります。
 

2.夫婦どちらかがが住宅ローンを組み主債務者となり、もう一方が連帯保証人となるパターン

夫婦の収入を合算して借り入れ可能額の計算、審査が行われます。ただし、合算できる連帯保証人の収入は金融機関によって異なります。所有名義は主債務者となり、住宅ローン控除も主債務者のみが利用できます。団体信用生命保険も主債務者のみが加入できます。
 

(注意すること)

・住宅ローン控除は主債務者のみが受けられ、連帯保証人は受けられません。

・連帯保証人は団体信用生命保険に加入できません。

まとめ

住宅ローンの借入時には、夫婦が離婚した場合のことなども視野に入れ、慎重に住宅ローンを組むことが必要です。共働き世帯が利用できる住宅ローンは複数あり、選択によって税金の納付額や、亡くなった場合の保障内容も変わってきます。
 
契約内容を十分に理解した上で、長期のライフプランを立て、それぞれの世帯に合った住宅ローンを選ぶようにしましょう。
 
執筆者:上山由紀子
1級ファイナンシャルプランニング技能士 CFP®認定者

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