花粉症に悩む人が急増中! 薬代を安くするためにできる対策とは?
ファイナンシャルフィールド / 2023年3月27日 8時20分
![花粉症に悩む人が急増中! 薬代を安くするためにできる対策とは?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_194590_0-small.jpg)
環境省が公開した「花粉症環境保健マニュアル2022」では、花粉症を発症する人の数は急増していると報告されています。 この中で引用されている、1998年、2008年、2019年と、ほぼ10年おきに3回行われた、全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした鼻アレルギーの全国調査によると、10年ごとに有病率がほぼ10%増え、2019年には42.5%に達しているとのことです。 花粉症患者増加の要因としては、飛来する花粉の増加や食生活・生活環境の変化などが挙げられており、今後も患者数は増加の傾向が続くと思われます。 花粉症は、いったん発症すると完治が難しいことから、長期的にみると薬代など治療にかかる費用は大きな負担となりかねません。 この記事では、花粉症の薬代を安くするためにできる有効な対策を紹介します。
ジェネリック医薬品を利用する
花粉症の薬代を安くするために、まず検討したいのがジェネリック医薬品(後発医薬品)の利用です。
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品と同じ有効成分を同一量含み、先発医薬品と同等の臨床効果が得られる医薬品です。研究開発にかかる費用が抑えられるため、薬価が先発医薬品の4~5割と非常に安いのが特徴です。
しかし、ジェネリック医薬品は価格の安さから品質が疑問視され、敬遠されるケースも多いようです。
果たして、ジェネリック医薬品の有効性や安全性には問題があるのでしょうか?
ジェネリック医薬品の有効性と安全性は実証済み
ジェネリック医薬品と先発医薬品では、有効性や安全性に基本的には差がありません。両者で異なるのは、有効成分以外の添加物のみです。ジェネリック医薬品は十分な時間をかけて臨床試験が行われ、厚生労働省から許可を受けて製造されているため、安心して利用できます。
薬以外の花粉症対策を行う
花粉症は、樹木や草花の花粉が原因となって、さまざまなアレルギー症状を引き起こす病気です。
このため、花粉の飛来シーズンは、体内に入る花粉の量を少なくすることが、花粉症対策として有効です。
日常的に、次のような点に気をつけるとよいでしょう。
外出するとき
外出時にマスクを着用することで、吸い込む花粉の量を3分の1~6分の1に減らすことができます。
マスクは、自分にあったサイズを選ぶことはもちろん、より効果の高い不織布のマスクを使用することが大切です。
また外出時には、ウールなど花粉が付着しやすい素材の衣類は避け、綿やポリエステルなど、花粉が付着しにくい服装を選び、自宅へ花粉を持ち込まないための工夫も必要です。
帰宅したとき
帰宅したら、まずは衣類についた花粉を払い落とし、家の中に持ち込まないことが大切です。
次に、うがいをして喉に付着した花粉を除去し、洗顔や手洗いによって花粉を洗い流します。
また、目を洗ったり、鼻うがいをしたりするのも効果的ですが、粘膜を傷つけないよう、人肌程度に温めた生理食塩水を利用するか、市販の洗浄剤を利用するとよいでしょう。
家にいるとき
家の中には、外から持ち込まれた花粉や、換気時に室内へ入った花粉が残っているため、定期的に掃除機をかけるのが効果的です。
また、洗濯物を干す場合も外干しを避け、どうしても外干しが必要な場合は、取り込む際に花粉を払うなどの一手間が大切です。
まとめ
花粉症の薬代を安くするには、ジェネリック医薬品への切り替えが最も確実で手っ取り早い方法といえます。
また、薬以外の花粉症対策を徹底し、症状を軽くすることも、薬代を安くするために有効な方法といえるでしょう。
出典
環境省 花粉症環境保健マニュアル2022
厚生労働省 ジェネリック医薬品への疑問に答えます
政府広報オンライン 花粉情報をチェックして早めの治療と日常生活の対策に役立てよう
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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