年々増える「主婦」から「社長」になった女性たち｜女性経営者に多い起業内容と売り上げの現実・課題

主婦が女性経営者になってビジネスを始めるケースが増えています。華々しいイメージのある女性起業家ですが、実際の年収はいかほどでしょうか？　   本記事では、女性にとって起業しやすい職種や、売り上げの現実と課題をまとめました。

独立して経営者になる女性たち｜起業しやすい職種とは

「子育てが一段落した」「副業が軌道に乗った」などの理由で、パートではなく起業して経営者になる主婦が増えています。自営で働くことには、「好きなことを仕事にできる」「時間に融通がきく」などさまざまなメリットが。
 
ここでは、女性にとって起業しやすい職種を4つご紹介します。
 

サロン経営

女性からの人気が高いのは美容サロンの経営です。サロンの種類は幅広く、ネイルサロン・リラクゼーションサロン・エステサロンなどがあります。
 
サロンは資格を取得しなくとも開業できる点が魅力です。
 

自宅教室

自分の特技を生かして、自宅教室を開く方も少なくありません。
 
例えば留学や海外に住んでいた経験のある方は「英会話教室」、教員だった方は「学習塾」など。ほかにも資格や経験を生かして「着付け教室」「料理教室」「パソコン教室」など、さまざまな種類があります。
 
自宅をそのまま教室にすることで、テナント代が不要になり初期費用が抑えられます。
 

ショップ経営

インターネットの普及により、誰でもオンラインショップを経営できるようになりました。女性のなかには、ハンドメイド作品や既製品を販売して利益を得ている方も。
 
「BASE」「STORES」など、ネットショップ開業サービスもたくさんあります。目的に合ったサービスを利用しましょう。
 

ネットビジネス

スキルや経験を生かして、ネットビジネスで副業または生計を立てる女性もいます。ネットビジネスには、Webライター・Webデザイナー・動画編集・ブログ運営などさまざまな種類があります。
 
ネットビジネスは、パソコン一つで気軽に始められてリスクが低いのが魅力です。
 

女性経営者の売り上げはどのくらい？ 平均年収の現実と課題

小規模企業白書によると、女性起業家の平均年収は93.1万円で、7割ほどの方は年収100万円未満であるとのこと。多くの方が課題として「経営に関する知識・ノウハウ不足」「事業に必要な専門知識・ノウハウ不足」を挙げています。
 
また割合は低いですが「家事・育児・介護との両立」については男性と比較すると女性が直面しやすい課題だといえるでしょう。
 

副業から始めるのもアリ！ しっかりと準備してベストな働き方を見つけよう！

いきなり起業して経営を軌道に乗せるのは簡単ではありません。スキルや資格だけでなく、ビジネスの基本を学ぶことも大切です。
 
経済産業省では、ノウハウの共有など女性起業家を支援する施策に取り組んでいます。これらを活用しつつ、まずは副業として始めてみるのもよいでしょう。
 
「主婦から社長へ」
 
実に夢がありますよね。しっかりと準備をして、ベストな働き方を見つけましょう！
 

出典

中小企業庁 2012年版 中小企業白書 第2部第2章第2節2「女性起業の現状と課題」
Dell Technologies「デル・テクノロジーズ、女性起業家を取り巻く環境に関する意識調査結果を発表」
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部