周辺装備は「ケチると事故る」? 中年ライダーが考える、バイクのカスタマイズの注意点とは
ファイナンシャルフィールド / 2023年3月29日 22時30分
年を重ねるにつれて経済的にも余裕が生まれ、若いころには手が出せなかった趣味に手が伸びる人は少なくない。 とはいえ、趣味に全てのお金をかけられるわけではない。時には出費を抑えるために、妥協する必要もある。しかし、妥協するポイントを間違えると、思わぬトラブルや問題が発生することもあるだろう。また、そのトラブルが原因で命の危険につながることもあるのだ。 本記事ではバイクのカスタマイズにはまった40代男性、Yさんの話から、お金と妥協してはいけないポイントについて考えていこう。
前から興味があったバイク。手に入れたら徐々にはまっていった…
もともとバイク自体に興味があったものの、自分の欲しいバイクには手が出せなかった。それでもバイクが欲しかった当時のYさんは、少なかった収入を貯金し続けて、20代後半で初めて250ccのバイクを手に入れた
その後数年間、Yさんは手に入れたバイクを大事に使っていた。そうしたなかで「もっとこうだったらいいのに」「ここが不便だな」と感じる部分も気になるようになってきた。
とはいえ、250ccのバイクでは新車で約50万円、中古でも数十万円を超えることが一般的であり、買い替えるのは難しかった。これが、バイクのカスタマイズを始めるきっかけだったそうだ。
「カスタマイズだと、自分の思い通りの部品を取り付けられます。長年愛用しているバイクを自分好みにカスタマイズすると、より愛着がわきますね」
そうして、Yさんはハンドルやマフラーなどを改造していったと語る。
ハンドルのカスタマイズでは約1万円、マフラーでは7万円を超えたそうだ。マフラーのカスタマイズは最低でも5万円以上は必要とされ、自分好みのマフラーを突き詰めると20万円近くすることも珍しくない。
また、こうした部品交換に当たっては、専門的な知識と工具、経験を有した業者に依頼するのが安全であり、部品価格だけでなく業者への支払いも加算される。
カスタマイズ部品の価格は、新車や中古車と比べると安いものの、積み重なると別のバイクが1台買えるぐらいの値段になるため注意が必要だ。Yさんの場合、少しずつカスタマイズパーツを新調し、試行錯誤を繰り返した結果、合計で20万円ほどの出費になっていた。
あわや事故!? バイクのカスタマイズで注意すべきポイントとは
働きながらカスタマイズした自分だけのバイクを楽しんでいたYさんも、年を重ねるにつれ収入も上がり、20代のときに比べてより大きな金額をバイクに注げるようになった。そして、バイクのカスタマイズだけでなく、中古車や新車の購入などを続けていた。
「バイクは車と同じで、こだわり始めるとキリがないですよ。私はバイクが大好きだから何ともありませんが、興味のない人からすると『ありえない!』って驚くでしょうね」
また、バイクに関する知識や経験を積み重ねるなかで、バイクのカスタマイズでこだわるべきポイントもみつかったという。
「あまり安い部品は、使用しないほうがいいですね。私の場合は、レバーで失敗しました」
レバーとはハンドル近くにある部品であり、ブレーキやクラッチの操作を担う重要な部品だ。備え付けのレバーも機能面に問題はない。しかし、見た目にこだわりをもつバイク乗りは、見た目重視で部品をカスタマイズすることもあるそうだ。ただし、安価な部品は性能面で注意が必要である。
「安いレバーはとにかく問題点が多いです。例えば、がたつきや精度が悪いなどが挙げられます。また、耐久性が低くて壊れやすいのも問題ですよね。私も走行中に、クラッチ側のレバーが壊れたことがあります。もし、ブレーキ側のレバーが壊れていたと思うと怖いですね」
世の中にはレバー交換を業者に依頼せずに、自分で行うケースもあるようだ。しかし、レバー自体に問題があったとしても、知識と経験を有した業者でなければ、気づかずに取り付けてしまうこともあるだろう。また、適切な取り付けが行われていないと、レバーの操作に悪影響を及ぼすこともあるそうだ。
「私が経験したのはレバーですが、ほかの部品でも同じことがいえます。また、購入時は問題がなかったとしても、使用途中に劣化していくこともあるでしょうね。だから、中途半端にお金をケチってはいけません。しっかりとした部品を購入して、業者に依頼するのが大事です」
重要なポイントにはしっかりとお金をかけよう!
趣味とお金は切っても切り離せない。できることなら、思い切り趣味にお金をかけたいものだが、多くの人は我慢をしながら楽しんでいるだろう。しかし、どの出費を我慢するのかは非常に重要だ。Yさんが経験したように、金銭面で妥協したことがきっかけで、命に関わる恐れもある。
だからといって、全ての出費にお金をかけることも難しい。その分野に詳しい友人や専門家に話を伺いながら、どの部分を抑えるのか考えるといいだろう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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