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デカ盛りは本当にお得か?残りをお持ち帰りすれば採算が合う?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月2日 4時10分

デカ盛りは本当にお得か?残りをお持ち帰りすれば採算が合う?

お皿からはみ出るほどボリューム満点の「デカ盛り」。インパクトのある見た目から、SNSにもよく投稿されています。「おなかがいっぱいになってコスパがいいから」という理由でデカ盛りメニューを頼む人も多いようですが、本当にお得なのでしょうか。   この記事では、飲食店がデカ盛りメニューを提供している理由とともに、デカ盛りが本当にお得かどうかを解説します。

デカ盛りは原価率高めでお得! 店にもメリットがある

デカ盛りメニューには原価率70%を超えるものが少なくないといわれています。原価率の高いデカ盛りメニューは消費者にとってお得だと感じますが、飲食店にメリットはあるのでしょうか。
 
実はデカ盛りメニューは、それ自体が広告の役目を果たしています。デカ盛りは見た目のインパクトが大きいため、注文した客の多くが写真を撮り、SNSに投稿します。SNSで話題を集められれば、飲食店は広告費なしで知名度を上げ、来店客を増やすことができるというわけです。
 

食べ残しを持ち帰りできるかどうかをチェックすべし

デカ盛りは原価率が高めで一般的な外食メニューに比べてお得ですが、持ち帰りできないケースもあるため注意が必要です。いくらお得なメニューであっても、「半分も食べられなかった」ということになれば元も子もありません。デカ盛りを提供している飲食店の中には、食品衛生の観点から持ち帰りを禁止している店もあります。訪れる前に、持ち帰りが可能かどうかを確認しておきましょう。
 
また、持ち帰る際は食中毒の危険性に十分注意し、生ものは避ける、暖かいところに置かない、なるべく早く食べるなどの対策をしましょう。
 

長期的に見れば、健康リスクがある場合も

デカ盛りはコスパの面ではお得ですが、長期的に見ればリスクがないとはいえません。デカ盛りメニューはカロリーが高く、脂質や糖質がたっぷり含まれているものが多いためです。現在、日本人の三大死因はがん・脳血管疾患・心疾患といわれ、これらはすべて生活習慣病です。
 
生活習慣病とは、食習慣や運動習慣、休養、喫煙、飲酒などが発症・進行に関与する疾患のこと。生活習慣病の中でも、特に肥満や高脂血症、糖尿病、循環器疾患などは食習慣の影響が大きいといわれています。
 
デカ盛りメニューを日常的に食べていると、カロリーや脂質、糖質のとり過ぎによって、生活習慣病のリスクが高まる点は見逃せません。短期的に見ればお得でも、将来かかる医療費が増える可能性がある点には注意しましょう。加えて、体型や健康状態は生命保険の保険料にも関係します。
 
生命保険には、身長や体重、血圧などが一定の基準を満たしていると「優良体(健康体)料率」が適用され、保険料が割安になるものが少なくないのです。デカ盛りを日常的に食べて肥満や高血圧になると、健康な人に比べて割高な保険にしか加入できない可能性もあることを知っておきましょう。
 
厚生労働省によれば、18歳~69歳で身体活動レベルが「普通」の場合、1日の摂取カロリーの目安は男性で2400~2800キロカロリー、女性で2000~2400キロカロリーです。デカ盛りメニューには1食で1日に必要なカロリーをオーバーしてしまうものもあるため、時々楽しむ程度にとどめるのがいいかもしれません。
 

デカ盛りはメリットとデメリットをよく考えて楽しもう

デカ盛りはお得ですが、日常的に食べていると生活習慣病のリスクが上がります。生活習慣病になると医療費がかさむだけでなく、入院が必要になったり、働けなくなったりすることも考えられます。
 
短期的に見ればコスパがよくお得なデカ盛りですが、利用する際はデメリットもよく考えましょう。デカ盛りを食べたら数日間は食事を控えめにして調整するなど、計画的に楽しむことをおすすめします。
 

出典

厚生労働省スマート・ライフ・プロジェクト 栄養・食生活
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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