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お金を使わないので「年収270万」でも困りませんが、父に「転職しろ」と言われます。低年収ってそんなにいけませんか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月3日 2時20分

お金を使わないので「年収270万」でも困りませんが、父に「転職しろ」と言われます。低年収ってそんなにいけませんか?

特にお金を使うことがない人にとって、年収がいくらであろうとあまり気にならないかもしれません。しかし、世間一般的に見て年収が低いと、将来に向けての不安から親に心配されるケースもあります。   そこで本記事では、年収が低い場合に実際にはどういったデメリットがあるのか、転職を考えるべきかどうかを解説していきます。

年収270万円は実際年収が低い?

厚生労働省がまとめた「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」を見ると、男女合わせた2021年の平均年収は307万4000円です。今回のケースは年収270万円ですから、平均より37万4000円ほど低いことになります。
 
男性の場合だと平均年収は337万2000円なので、その差は67万2000円です。女性の場合なら平均年収は253万6000円となっており、平均より16万4000円ほど上回っています。男女の平均年収に届いていないことで、年収が低いと考えられるでしょう。
 

年収が低いことで考えられる一般的なデメリット

では、年収が低いと実際にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。ここでは、一般的に考えられるデメリットを紹介していきます。
 

・老後や働けなくなったときの備えが十分にできない

年収が低いと、他の人と比べて十分な預貯金ができません。そのため、病気やけがなどで働けない時や、老後の生活に余裕がなくなる可能性が出てきます。
 

・家族を持ったときに生活に余裕を持てない

独身のうちは特に不自由を感じなくても、結婚して家族を持った時は生活に余裕が持てないでしょう。ただし、男女に関係なく、結婚後は配偶者との共働きで余裕のある暮らしをすることは可能です。
 

・家の購入など大きなローンの利用に不利

家を購入する予定があるなら、住宅ローンは利用しにくいかもしれません。住宅金融支援機構が調査した「住宅ローン利用者の実態調査」によれば、金利のタイプに関係なく年収400万円以下の世帯の利用は低い割合になっています。最も利用が多いのは401万円以上600万円以下の世帯です。
 

年収が低い場合は転職をしたほうがいいのか?

年収が低いと、いざという時の備えがままならないなどのデメリットがあります。将来のことを考えても、収入はもう少しあったほうがいいでしょう。
 
しかし、現状で困っていないなら無理に転職する必要はないかもしれません。仮に年収が今より増えたとしても、健康を害したり転職先が倒産したりすることがあれば、そのほうがデメリットです。
 
額面年収270万円だと、手取りは215万円ほどです。単純に計算すると、1ヶ月あたり17万9000円程度使えます。あまりお金を使わないのであれば不自由はないかもしれませんが、「奨学金の返済」がある、「家賃の高い都心での一人暮らし」、「急激な物価上昇」などの条件が加わった場合、生活費の支払いだけで“カツカツ”になってしまうリスクがあります。
 

転職するかどうかは自分自身の意思で決めること

どのようなことに魅力を感じて幸せを見いだすかは、人それぞれです。年収が人より少ないことがデメリットとは限りません。現状の仕事に魅力を感じていて収入にも不満がないなら、無理に転職を考えることはないでしょう。
 
リスクへの評価も含めて自分の人生を決めるのは自分自身ですし、結婚した時は配偶者と相談して決めることです。親が心配していて転職を強く勧めるなら、自分の考えを納得してもらうことも良い解決策といえます。
 

出典

厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査の概況
住宅金融支援機構 住宅ローン利用者の実態調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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