年金はクレジットカードで払えるの？ポイント付与の有無について分かりやすく説明

20歳以上60歳未満の方に加入義務がある、国民年金。   じつは、現金や口座振替だけでなく、クレジットカードでも納付できることをご存じでしょうか。クレジットカードで納付すれば、ポイント付与を受けられて、お得になる場合もあります。   この記事では、国民年金をクレジットカードで納付するメリット・利用できるカード・注意点などを解説します。できるだけお得に納付したい方・毎月の納付に手間を感じている方は、ぜひご覧ください。

国民年金はクレジットカードで納付するのが便利

国民年金保険料は、クレジットカードで納付できます。納付方法を切り替えることで、以下のメリットがあるでしょう。
 

＜クレジットカード納付を選ぶメリット＞

・納付忘れを予防でき、未納による受給額の減額・財産の差し押さえをされずに済む
・納付のためだけに、金融機関やコンビニエンスストアへ行く必要がなくなる
・ポイントが貯まって、お得になる場合がある
・家庭の固定支出・家族の国民年金支払いをまとめられる

 
ポイントが付与されることは、支払い方法を切り替える大きなメリットといえるでしょう。ここから、国民年金の納付に利用できるクレジットカードと、手続き方法についてご紹介します。
 

納付に利用できるクレジットカード

国民年金の納付に利用できるクレジットカードは、図表1に該当するものに限られます。
 
図表1

項目	詳細
利用可能なクレジットカードに付いているマーク	VISA MasterCard ダイナースクラブ JCB アメリカン・エキスプレス（アメックス）
国民年金保険料の指定代理納付者	イオンクレジットサービス株式会社 協同組合エヌシー日商連 SMBCファイナンスサービス株式会社 株式会社オーシー 株式会社オリエントコーポレーション 株式会社クレディセゾン　など

※筆者作成
 
ただし、納付に使えるすべてのクレジットカードでポイントが付くわけではありません。ポイント付与の対象となるか・還元率がどれくらいかはカード会社により異なるため、事前にチェックしておきましょう。
 

クレジットカードで納付する際の手続き方法

納付方法をクレジットカードへ切り替えるときは、日本年金機構のホームページで「国民年金保険料クレジットカード納付（変更）申出書」をダウンロード・記入し、年金事務所へ提出する必要があります。窓口へ直接持参して提出してもよいのですが、忙しい方は郵送でも問題ありません。
 
ただし、クレジットカードの名義人と被保険者名が異なる場合（※）は、同時に「国民年金保険料クレジットカード納付に関する同意書」も必要となる点に注意しましょう。
※配偶者の場合は不要。子どもや兄弟姉妹の分もまとめて納付するときなどに必要。
 

クレジットカードで納付する際の注意点

国民年金をクレジットカードで納付するときは、以下の点に注意が必要です。
 

＜クレジットカード納付の注意点＞

・事前申請が必要で、すぐに切り替えができるわけではない
・支払い方法は1回払いのみ
・住所変更・氏名変更といった情報更新時には、手続きが必要
・ご利用可能枠を超えると、該当期間は納付ができない
・ポイント付与の対象とならない場合もある
・クレジットカードを登録しての納付はできるが、コンビニエンスストアでクレジットカード払いはできない
・申請のタイミングによっては、初回は2ヶ月分まとめて納付しなくてはならない可能性もある
・収入減少や失業により免除制度・納付猶予制度を利用している場合は、クレジットカードで納付できない

 
クレジットカードには利用限度額があり、それを超えると納付ができません。固定支出をまとめている方や、出費のかさむ月がある方などは、注意が必要です。
 
また、クレジットカードで納付する場合は事前に申請をしなければなりませんが、手続きが終わるまで2ヶ月程度かかることもあります。手続きをすればすぐに切り替えられるわけではないため、未納期間が生じないように注意しましょう。
 

お得・効率的に国民年金を納付するなら、クレジットカード納付を検討しよう

国民年金は、クレジットカードで納付できます。毎月、金融機関やコンビニエンスストアへ行かなくてよくなり、納付にかかる手間を削減できるでしょう。
 
また、クレジットカードによっては、国民年金の納付によってポイント付与がされる場合も。納付に面倒くささを感じている方は、クレジットカードでの納付も検討してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部