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今の若者はほとんど年金を受け取れないって本当? 20代・30代のうちから初めるべきことって?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月5日 0時30分

今の若者はほとんど年金を受け取れないって本当? 20代・30代のうちから初めるべきことって?

日本国内に住む20歳以上60歳未満の人は公的年金に加入する義務があります。しかし、20代・30代のなかには「保険料の払い損になりそう」と思っている人もいるのではないでしょうか。そこで、本記事では、今の若者の老後の年金事情を詳しく解説。あわせて、老後のために20代・30代のうちから始めたほうがよいことも紹介します。

今の若者の老後の年金額とは?

まず、年金制度が破綻する可能性は低いと考えられます。というのも、年金制度自体が少子高齢化社会になることを想定して、設計されているからです。次に、年金の財源は保険料だけではありません。
 
財源の半分は国庫によって賄われています。そして、保険料の一部は将来のために運用されています。そのため、今の若者が老後ほとんど年金を受け取れないという事態に陥る可能性は少ないと考えられるでしょう。
 
なかには「物価が上昇したにもかかわらず、年金額がそのままでは生活は苦しくなる」と考える人もいるでしょう。将来、物価がどのぐらいアップするかはわかりませんが、心配は不要です。
 
というのも、年金制度は年金受給世代への年金を、そのときの現役世代からの保険料で賄うという仕組みを採用しているからです。物価が上昇すれば、現役世代がもらう賃金がアップします。すると、支払う保険料も増えます。保険料が増えれば、年金額も増えます。支払う保険料率は変わらないため、現役世代の金銭的な負担が増えるというわけではありません。
 
また、年金のメリットは老後にもらえるお金だけではありません。病気やけがで障害が残った場合、程度に応じて「障害年金」を受け取ることができます。また、一家の大黒柱が亡くなったとき、子どもがいる配偶者または子どもは「遺族年金」を受け取ることができるのです。こうした保険機能としてのメリットも見逃せません。
 

老後のために始めたほうがよいこととは?

老後の生活をさらに充実したものにするためには、20代・30代のうちから「iDeCo」に加入することをおすすめします。iDeCoとは確定拠出年金とも呼ばれ、老後に受け取る国民年金や厚生年金に上乗せされる私的年金制度のことです。
 
加入は任意で、掛け金の拠出から運用まで加入者自ら行います。iDeCoに加入するメリットは主に3つあります。
 
1つ目は、掛け金が全額所得控除の対象になることです。そのため、住民税や所得税が軽減されます。2つ目は、運用益が非課税になることです。
 
3つ目は、老後、受け取るときに公的年金等控除または退職所得控除の対象になることです。どちらの控除の対象になるかは、受け取り方によって決まります。年金として受け取れば公的年金等控除、一時金として受け取れば退職所得控除の対象になるのです。
 

払い損になることはなし!iDeCoでさらに老後に備えるのもおすすめ

少子高齢化を想定して設計されている年金制度は、破綻することはありません。また、年金の財源は保険料と国庫から成り立ち、一部は運用されています。そのため、今の若者が老後ほとんど年金を受け取れない事態にはなりません。
 
さらに、年金制度は物価の上昇にも対応した世代間扶養を採用しています。とはいえ、より充実した老後生活に備えるために、20代・30代のうちからiDeCoに加入することも検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

厚生労働省 日本年金機構 知っておきたい年金のはなし
東洋経済新報社 東洋経済ONLINE 「30代は老後の年金をあてにできない」は本当か
国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト iDeCoってなに?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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