「東大」の学費は私立大学と比べてどれだけ安い？「奨学金」や「減免制度」についても解説

東京大学は、日本を代表する国立大学であり、世界的にも高い評価を受けています。しかし、気になるのは、その学費ではないでしょうか。日本のトップといっても過言ではない東大の学費は他の国立大学と比較して高いのでしょうか。   もし学費が高かった場合でも、奨学金制度が用意されていれば自己負担を抑えることもできます。そこで今回は、東大の学費について詳しく見ていきます。

「東大」の学費は国立大学の中で平均的

国立大学の場合、文部科学省の定める省令によりほとんどの大学の学費が一律となっています。東京大学の学費も例外ではなく省令に定められた金額となっており、具体的な金額は東京大学の公式サイトによると学部の場合、入学料は28万2000円、授業料は53万5800円となっていて、合計の学費は81万7800円です（2023年3月現在）。
 
ただし、例外もあって東京工業大学と東京藝術大学は値上げしたため他の国立大学よりも高めの学費となりました。
 
東京藝術大学の公式サイトによると、美術学部生の入学料は33万8400円、授業料が64万2960円となっていて、ここからさらに必要な教材費の購入なども入学時に支払うため合計の1年次の学費は134万1020円程度となります。
 
東京工業大学の方は入学料が28万2000円と据え置きになっているものの授業料が63万5400円となっているため合計の学費は91万7400円となり、他の国立大学よりも高くなっています（2023年3月現在）。
 
値上げした大学も一部あったものの、国立大学の基本的な学費のままである東京大学の学費は平均的であるといえます。
 

私立大学に比べると東大は安い

私立大学に比べると、東京大学の学費は安いといえます。私立大学には、授業料が年間100万円を超える大学もあるため、東大の授業料は安いと感じる人は多いでしょう。
 
一方、東大の学費は国立大学の中でも平均的であり、教育レベルも高く、多くの人にとって価値のある学位を取得できる大学であるといえます。また、東大は多くの研究成果を上げ、社会に貢献しており、その教育レベルと社会的評価が高いため、人気が高く難関大学となっていると考えられます。
 
ただし、私立大学にも多様な奨学金制度があるため、それらを利用することで学費を抑えることができます。また、就職やキャリアアップの観点から見ると、東大は優秀な人材が多く集まるため、その分野での就職・転職に有利になる可能性があることを忘れてはいけません。
 

東大は奨学金や減免制度も充実している

東京大学の学費は他の国立大学と比較しても一般的ですが、奨学金や減免制度が充実しているため、学費を抑えることができます。東大では、学部・大学院共にさまざまな奨学金制度が用意されています。
 
例えば、学費減免奨学金や、生活支援型奨学金など、学費を抑えるための制度が豊富にあり、授業料免除や、給付型奨学金など、受け取った奨学金を返済する必要のない制度もあります。
 
また、東大には「国費負担枠」という制度があり、一部の学生は授業料が免除されます。この制度は学部生だけでなく、大学院生にも適用されるため、大学院進学を考えている人にとっても魅力的な制度です。
 
これらの制度を活用することで、東大の学費を抑えることができます。また、優秀な人材が多く集まるため、就職・転職に有利になる可能性もあることを踏まえて考えると、東大での学びは大きな価値を持つものといえるでしょう。
 

東大の学費は高い？ 安い？ 充実した奨学金制度で学費を抑えることも可能

東京大学の学費は国立大学の中でも平均的ですが、充実した奨学金や減免制度が用意されており、学費を抑えることができます。また、国費負担枠という制度もあり、授業料が免除されることもあります。東大は優秀な人材が集まるため、就職・転職に有利な可能性もあることを踏まえると、学費にとらわれず、東大での学びの価値を考えてみることも重要です。
 

出典

東京大学 入学案内 入学料・授業料

東京工業大学 授業料等の額及び納付方法

東京藝術大学 入学料等（美術学部・大学院美術研究科）

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部