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40代「年収390万」、昇給の見込みはありません…老後はいくら年金をもらえますか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月8日 2時20分

40代「年収390万」、昇給の見込みはありません…老後はいくら年金をもらえますか?

40代で年収が390万円であるものの、昇給の見込みはない場合、老後はどのくらい年金を受け取れるのか、気になっている人もいるでしょう。   本記事ではそのような人に向けて、40代の平均年収や年収390万円である場合の年金受取額、今から老後の生活のためにやっておいたほうがよいことなどについて解説します。

40代の平均年収

国税庁が実施した令和3年度分の「民間給与実態統計調査」によると、40歳~44歳男性の1年間の平均給与は584万円、45歳~49歳男性の1年間の平均給与は630万円であることが分かります。このことから、40代で年収が390万円というのは、同世代の平均年収と比べるとやや低めであるといえるでしょう。
 
なお、同調査では男性で300万円超かつ400万円以下の給与を受け取っているのは、全体の16.9%となっていることも分かっています。
 

年収390万の場合の年金受給額を知ろう

年金の受取額は、厚生年金保険に加入していた期間や納めた金額などによっても異なります。老齢厚生年金の支給額は「平均標準報酬月額✕5.769/1000✕加入月数(480ヶ月)」で計算でき、この計算式で年収が390万円である場合の年金受取額を算出すると、32万5000円✕5.769/1000✕480=89万9964円となることから、年間約90万円、月額では約7.5万円受け取れることが分かるでしょう。
 
なお、上記は「平成15年4月以後、厚生年金に40年間(480ヶ月)加入」「賞与なしで標準報酬月額は年収/12ヶ月」「40年間の年収に変動なし」という条件のもとで算出した場合における金額です。
 
また、将来受け取れる年金額は、老齢厚生年金に老齢基礎年金を足した額となります。老齢基礎年金は原則10年以上の受給資格期間がある場合に支払われるもので、こちらも加入期間や納めた金額によって受け取れる額が異なります。
 
40年間保険料を払った場合は満額の79万5000円(令和5年度)を受け取ることが可能です。ちなみに、厚生労働省年金局が公表している「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」の調査結果によると、令和3年度末における厚生年金保険加入者の平均年金月額は14万5665円であると記載されています。
 

老後のためにやっておくべきこととは

年金は厚生年金保険に納めていた金額によって受け取れる金額が異なるため、将来受け取る金額を多くしたい場合は、より高い年収を得られる企業に転職するのも1つの選択肢です。このまま同じ会社で働き続けてよいのか、よく考えましょう。
 
また、老後のことを考えて早いうちから貯蓄をしていくことが大切です。将来受け取れるであろう年金額を計算したうえで、どのくらいの余裕があったほうがよいのか考えながら、少しずつ自分で老後の生活にかかる費用をためましょう。
 
なお、公的年金だけに頼るのではなく、私的年金制度を活用しながら自分で資産形成を進めていくのもおすすめです。投資信託などをおこない、資金運用で資産を増やしていく方法もあるため、自分に合ったやり方で貯蓄を増やしていくことを模索するのも1つの方法といえます。ただし、投資は損をするリスクもあるため、よく考えてから始めることが大切です。
 

早いうちから少しずつ老後の資金をためていこう

年金の受取額は、厚生年金保険に加入していた期間や納めた金額などによって異なりますが、将来受け取れる金額が少ないと想定される場合は、現役時代から少しずつ将来のために貯蓄を始めることが大切です。
 
より高い年収を得られる企業に転職したり、老後のための貯金を始めたりするほか、私的年金制度の活用や投資などで老後の資金調達ができるでしょう。
 

出典

国税庁長官官房企画課 令和3年分 民間給与実態統計調査
厚生労働省年金局 令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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