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親の体調が気になりだしたとき、しておいたほうがいいこととは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月10日 3時0分

親の体調が気になりだしたとき、しておいたほうがいいこととは?

親の年齢が70歳代・80歳代になると、親との大切な時間が少なくなっていることを、ふと感じるものです。今は元気だけど、親に介護が必要になったり万一のことがあった場合、親のお金だけで足りるのだろうか、と頭をよぎります。   そこで、このようなことが頭をよぎったときに、まず確認しておきたいことをお伝えします。

親が元気なうちに聞いておきたいこと

親と一緒に暮らしている人は日々の暮らしの中で、親と別々に生活している人は帰省などのときに、親の言動で「親も年をとったな」と感じるものです。ましてや、親から「入院することになった」「病院に行く回数が増えた」といった話を聞くと、なおさら、親の体調が気になるものです。
 
このような状況になると、親の病院の費用や介護費用が親の持っているお金で足りるのかが気になります。このような状況になる前に、つまり親が元気で笑って話ができるうちに、親のお金で入院や手術費用、介護費用がまかなえるのか、確認しておきましょう。
 
親にお金の話を切り出しにくいという人は、友人からの話として「友人が親の介護のお金のことで苦労しているみたい。」という風に話を切り出し、親には今後、入院・手術・介護といったことで費用がかかることを伝えておきましょう。その上で、親のお金で足りるのかを確認してみましょう。
 

エンディングノートのすすめ

お金の話もそうですが、介護や相続といった話は、仲が良い親子でも聞きづらいですし、親も子に話しにくいものです。
 
そのようなときに役に立つのが、「エンディングノート」です。今はエンディングノートを知らないという人は少ないですし、実際に本屋等で購入した経験がある人もいるでしょう。
 
しかし、実際に最後まで書き終わった人は少なく、書き終わったという人もその書いた内容を更新している人は限りなく少ないのが現状です。ただ、正しく使えばエンディングノートはとても便利なツールです。
 
エンディングノートをすすめる理由は、次の通りです。

(1)口に出して言いにくいことを文字で残すことができる。
(2)文字に起こすことで、自分の本心を確かめながら書き進めることができ、本心が出やすい。
(3)何度でも自由に修正することができる。
(4)法的拘束力がないため、形式にとらわれることなく、書きたいことを何でも書くことができる。

 

親が元気なときだからこそ、介護や相続の話はできる

親が実際に病気になり、入院・手術といった状況の下で、介護や相続の話をすることは、親にとって死を突き付けられているようで、とてもつらいものです。また不謹慎だととられることもあります。そのため、介護や相続に伴うお金の話は、親が元気なうちにこそ、しっかり話をしておくべきです。
 
親は子にお金の心配をさせたくないという思いから、子にお金の話を切り出されても、「大丈夫、大丈夫」と答えてしまうことが多いです。本当に大丈夫であるなら良いですが、このときに見栄を張ってしまうと、最終的に子に迷惑をかけます。
 
子が親の言葉を信じてお金の準備をしていない状況で、いざとなって親の通帳を見たらお金がなかった、介護施設の支払いが迫っている、ということも実際にあります。今は晩婚化・晩産化が進んでいるため、子育て費用と親の介護費用が二重苦になっている家庭もあります。
 
そういったことが突然に起こらないように、できることから準備を進めましょう。
  
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

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