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「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」はどれくらいもらえる? 計算方法も解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月10日 11時40分

「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」はどれくらいもらえる? 計算方法も解説

老後計画には、老齢基礎年金と老齢厚生年金を将来どれくらいもらえるか把握して、定年退職後などにどういった生活を送るかについて考えることが大切です。老齢基礎年金も老齢厚生年金も人によってもらえる金額が違うため、日本年金機構で提示されている金額は目安として考えましょう。   また、働き方によっては老齢基礎年金だけしかもらえないケースや、老齢基礎年金+老齢厚生年金がもらえるケースがあります。本記事ではもらえる老齢基礎年金と老齢厚生年金の額について解説するので、定年退職後などの生活を考える参考にしてみてください。

日本年金機構から発表されている年金受給額

日本年金機構から発表されている年金受給額は、老齢基礎年金が満額で月額6万6250円で年額79万5000円、老齢厚生年金は(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)月額22万4482円で年額269万3784円になります。
 
なお、日本年金機構から発表されている老齢厚生年金の計算は、平均的な収入(平均標準報酬43万9000円)で40年間就業した場合を基準としています。
 
そのため自身の老齢厚生年金は、平均標準報酬が低く就業していた期間が短ければ日本年金機構発表の金額より少なくなり、平均標準報酬が高くて就業していた期間が長ければ多くなるでしょう。
 
また、老齢基礎年金は満20歳以上60歳未満の40年間(480ヶ月)の全期間で納付した金額であるため、学生納付特例などの各種国民年金保険料の免除や猶予などを利用している場合は少なくなります。
 
例えば、学生納付特例では学生の間は国民年金保険料が猶予される制度ですが、「猶予」分は将来的に受給できる老齢基礎年金の計算には含まれません。定年退職後などに老齢基礎年金を満額受給したいと思っている場合、猶予を受けてから「10年以内」に追納するのがおすすめです。
 

老齢基礎年金と老齢厚生年金の計算方法

老齢基礎年金と老齢厚生年金の計算方法ですが、それぞれの納付期間などに応じて年金受給額が変わる点は理解しておきましょう。老齢基礎年金と老齢厚生年金の年金受給額の計算式は、以下のとおりです。

・老齢基礎年金
年度の老齢年金受給額×(国民年金保険料の納付月数÷480ヶ月)=年金額
 
・老齢厚生年金
報酬比例部分+経過的加算+加給年金=年金額

老齢基礎年金は国民年金保険料が全加入者に一律で課せられているため、計算方法にのっとって計算すれば年金受給額は簡単に計算できます。一方で、老齢厚生年金は受け取れるまでに支払っていた厚生年金保険料や、厚生年金加入年月などによって変動するのが特徴です。
 

もらえる年金受給額を把握して行動する

年金受給額は人によって異なり、どれくらいの額を受給できるかによって生活なども変わります。
 
一般的には現役世代で働いている時よりも、定年退職後に年金生活をしている時のほうが毎月の収入は少なくなるでしょう。もらえる年金額が少ない場合、生活費の見直しや固定費の見直しなどが必要になります。
 
もらえる年金受給額はできるだけ早いタイミングで把握して、定年退職後にどういった生活を送るか対策しましょう。
 

まとめ

老齢基礎年金と老齢厚生年金は定年退職後な生活を安定させるために重要であり、どれくらいの年金が受給できるかは年金保険料の納付額や納付年月が関係します。
 
どれくらいの年金受給ができるかはライフプランの設定にも影響するため、できるだけ早い段階で把握して備えておきましょう。
 

出典

日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について
日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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