恋人の残業は「月100時間」。このまま結婚して大丈夫か不安です…
ファイナンシャルフィールド / 2023年4月12日 10時40分
恋人が毎月100時間も残業していると聞いたら、不安になるのは当然です。結婚を考えるにあたり、長時間の労働が当たり前の生活を送ることになるのかと思うと、心配になる人も多いのではないでしょうか。 そこで、本記事では、残業時間の平均や法的な上限について説明しつつ、残業月100時間の生活イメージについても考えてみましょう。残業時間について考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
残業時間の平均
厚生労働省の報告によれば、2024年1月の平均残業時間は月間9.7時間で、予想以上に残業が慢性化しているとは言いにくい状況です。政府が2019年から施行している働き方改革のおかげで、多くの企業が労働時間の短縮に向けて取り組んでいますが、経営状況の悪化などが原因で、サービス残業や常態化した残業を強いられる企業も依然として存在しているといえます。
その中にあっても月100時間の残業時間は平均よりもかなり多いといえます。ただし、業種によっては残業時間が多くなることもあるでしょう。例えば、医療やホテル業界では、夜勤や深夜勤務があるため、残業時間が多くなる傾向があります。
残業時間は法的に何時間まで許されるか
日本では、労働基準法によって、1日あたりの労働時間は8時間、週40時間を超えてはならないと定められています。ただし、例外として変形労働時間制やフレックスタイム制を導入している場合は、一定期間内で累計した労働時間が許容範囲内であれば、日に8時間、週に40時間を超える勤務時間でも問題ありません。
残業月100時間の生活イメージ
月100時間の残業は、仮に月20日勤務すると1日あたり約5時間になります。通常の勤務時間が8時間である場合、1日あたり13時間以上勤務することになります。残業が多く帰宅が遅くなるため、家事や育児に時間を割くことができず、家族との時間が減ってしまうことも考えられるでしょう。
また、長い勤務時間は健康面にも影響が出ることが懸念されます。長時間労働で睡眠不足や生活リズムの乱れが起きて、ストレスや疲れが引き起こされる可能性も否定できません。
さらに、ストレスや疲労が原因で健康を損ねた場合、仕事に支障をきたすこともあるでしょう。もし、残業が過剰な場合は、メンタルヘルスを維持するためにも、自身で労働時間の調整をすることが必要です。具体的には、有給休暇の取得や仕事の優先順位の見直し、ストレッチや運動を取り入れる、良質な睡眠を取ることなどがあげられます。
一方、企業側も、従業員の健康維持やメンタルヘルスの改善に向けた取り組みを行うことが重要です。
例えば、フレックスタイム制度やテレワーク制度の導入、ストレスチェックの実施、健康管理サポートの提供などがあげられます。残業が過剰にならないよう、従業員と企業が協力して、健康的で生産的な働き方を実現することが望ましいでしょう。それが結局は、仕事において生産性の向上につながりプライベートの充実をも実現するからです。
夫婦の幸せのためにやるべきこと
恋人の残業時間が月100時間となると、このままの状態でもし結婚した場合、夫婦関係に悪影響を及ぼすことが懸念されます。労働基準法においては、1ヶ月の労働時間が160時間以内であれば、合法的に働くことができますが、長時間の労働には健康面での問題が付きまといます。
将来結婚した際、夫婦としての時間を大切にするためにも、残業時間が多い場合は、職場や上司と話し合いをすることが大切です。また、労働時間が過剰な状況にある場合は、労働環境の改善を求めることも必要かもしれません。
出典
厚生労働省 毎月勤労統計調査令和5年1月分結果速報
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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