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彼女の親に「年収400万では不安」と言われました…結婚するなら年収はどのくらい必要ですか?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月14日 10時40分

彼女の親に「年収400万では不安」と言われました…結婚するなら年収はどのくらい必要ですか?

恋人の両親と会った際に、年収を聞かれて「400万円」と答えたところ、「その年収では不安」と言われてしまった人もいることでしょう。結婚するなら、現実的に年収はどのくらい必要なのでしょうか。   この記事では、政府のデータをもとに、日本人の平均年収や2人暮らしの平均支出から、結婚後に必要な年収を試算します。共働きを考えている場合は、世帯年収で上回ることを目指すとよいでしょう。

年収400万では本当に少ない? 日本の平均年収とは

国税庁が発表した「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者数の平均給与は443万円でした。ただし、平均年収は性別や年齢によっても異なります。平均給与を男女別に見ると、男性は545万円、女性302万円であり、男女間で差があります。
 
また、同調査では年齢階層別の平均給与も公表しているので、結婚適齢期にあたる20~30歳代の人の平均給与を見ていきましょう。同調査によると、20~24歳では269万円(男性では287万円)、25~29歳では371万円(男性では404万円)、30~34歳では413万円(男性では472万円)、35~39歳では449万円(男性では533万円)という結果でした。
 
したがって、結婚を考えている人が20歳代後半の男性であれば、年収400万円は平均的な金額といえますが、30歳代となると平均を下回っています。
 

2人暮らしの平均支出はどのくらい?

夫婦2人暮らしの生活費は、世帯年収や夫婦の年齢、地域差、ライフスタイルなどによって異なります。1つの目安として、総務省による家計調査報告の「二人以上の世帯」の平均支出を参考にしてみましょう。
 
同調査によると、2人以上の世帯での2022年の平均支出は約29万円です。内訳で最も大きいのは食費で約8万2000円でした。子どものいない世帯であれば、食費はもう少し減る可能性があるでしょう。
 
また、生活費を大きく左右する項目の1つが住居費ですが、同調査の対象には持ち家がある人も含まれるため、住居費は約1万9000円となっています。都市部で賃貸物件に住んでいる人からすると、かなり安い金額なのではないでしょうか。
 
あくまで概算ですが、この平均支出を年間に置き換えると、29万円×12ヶ月で生活費として年に約348万円は必要ということになります。
 

結婚するならどのくらいの年収が必要?

結婚後にどのくらいの年収が必要かは、目標とする貯金額によっても異なります。
 
前述の年間に必要な生活費をふまえると、子どもや老後のために年間に100万円は貯金したいならば最低でも年収は450万円、年間の貯金額が200万円ならば550万円必要ということになります。
 
結婚後に相手が専業主婦・主夫になる場合には、自分1人でそれだけの収入を得なくてはなりませんが、もちろん共働きをして世帯年収でカバーするという方法もあります。例えば、夫が年収400万円、妻が年収200万円で世帯年収600万円を目指せば、貯蓄もしながら平均的な生活を送ることができるでしょう。
 

30代で結婚するなら年収400万円では少ない可能性がある

結婚後に必要な生活費は、各家庭によって異なりますが、生活にゆとりをもたせて貯金もしていくならば、共働きで世帯年収を増やすことが望ましいでしょう。
 
相手の気持ちも尊重しながら、結婚前に今後の生活設計について、じゅうぶんに話し合っておきましょう。
 

出典

国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-
総務省 家計調査報告 -2022年(令和4年)12月分、10~12月期平均及び2022年平均-
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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