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預金通帳の未記帳が続くと、どうなる? 未記帳を避けたほうがよい理由は?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月14日 23時0分

預金通帳の未記帳が続くと、どうなる? 未記帳を避けたほうがよい理由は?

銀行など金融機関の預金通帳には、銀行が設置しているATMなどで記帳する作業を行わなければ、過去の取引履歴が記載されません。   しかし、コンビニのATMには記帳機能がない場合が多いですし、通帳を普段から持ち歩く習慣がない人もいることから、つい未記帳の状態が続いてしまうこともあるでしょう。   では、預金通帳の未記帳が続くと、どうなるでしょうか。本記事では、未記帳を避けたほうがいい理由など、有効な対策も含めて解説します。

預金通帳の未記帳を放置することのデメリット

通帳の未記帳状態が続くと、後でまとめて記帳しようとしても、過去の具体的な履歴が省略されていることがあります。記帳が省略された期間も、その間の支出と収入の総額は記録されますが、どのような理由で誰に出金し、いつ、どこから入金されたのかなど、詳しい取引内容は把握できなくなるのがデメリットです。
 
記帳が省略される取り扱いは銀行によって異なりますが、未記帳の状態が溜まっていた期間や取引数が、省略の基準となることが多いです。通帳に記録されない期間の履歴がどうしても必要な場合は、銀行の窓口に申し出て記録を受け取ることもできますが、手間や時間がかかってしまいます。
 
もし、記帳が省略された期間に、口座が何者かによって不正利用されたとしても、その被害に気づくのが遅れてしまいますし、救済を求めても手遅れになってしまうおそれもあります。
 
また、未記帳状態が何年も続いていると、銀行から注意喚起を受けたり、通帳の利用停止処分になったりすることも否定できません。面倒であっても、定期的に記帳をする習慣を付けておくのがおすすめです。
 

通帳の発行に手数料がかかることもある

通帳を発行してもらうとき、銀行によっては手数料がかかる場合があります。通帳が発行される裏には多額のコストがかかっているからです。
 
用紙などの材料代だけでなく、記帳できるATMを全国各地に配備し、故障したりインク切れを起こしたりしないよう、常に維持するための経費も必要です。しかも、紙の通帳を維持するために、1口座あたり年間200円の印紙税を、銀行が国に納めなければなりません。
 
海外の銀行であれば、口座維持手数料を取られることも珍しくありませんが、日本の銀行では長い間、企業努力によって口座は無料で使えました。
 
しかし、景気が上向かない時代が続いて、無料で銀行口座を使えるようにする「大盤振る舞い」が難しくなってきたのでしょう。紙の通帳は、できれば使ってほしくないのが、多くの銀行の本音なのかもしれません。
 

Web通帳の利用がおすすめ

通帳の記帳をつい忘れてしまいがちな人は、Web通帳に切り替えることをおすすめします。記帳の作業をしなくても、ネット上でいつでも最新の取引明細を見ることができますし、銀行によってはWeb通帳の利用者に向けて振込手数料などを無料にする特典を付けている場合もあります。
 
ただし、インターネット環境がなければWeb通帳を見ることができないのはデメリットです。スマートフォンの電波が届かない場所にいたり、何らかの理由で通信障害が起きていたりする状況では、取引履歴をチェックできませんので注意しましょう。
 

未記帳の状態を減らすことが、お金を貯める第一歩

以上で解説してきたように、銀行の通帳を未記帳にしたまま放置していると、一部の期間で取引履歴が分からなくなるという大きなデメリットがあります。
 
「取りあえずキャッシュカードで現金を下ろせればいい」と考える人も少なくありませんが、取引履歴を定期的に通帳に記録する習慣を付けて、自分のお金の使い方を客観的に把握することが、お金を貯めていく第一歩であることは間違いありません。現在では、記帳が不要なWeb通帳という便利な手段も用意されています。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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