死亡リスクへの備え、生命保険だけじゃない!? 生命保険以外の「備え」とは?
ファイナンシャルフィールド / 2023年4月15日 3時0分
生命保険は、契約期間中に被保険者が死亡すると、遺族が保険金を受け取れる仕組みです。 保険の本質は、万が一の事態に遭遇して生活が破綻することを防ぐこと。しかし生命保険を契約するときは、被保険者がいつ死ぬのかは「分かりません」。だからこそ、本当に生命保険が必要かどうか、検討することが大切です。 本記事では生命保険の本質や、生命保険以外で死亡リスクに備える方法などを解説します。
生命保険加入率や加入する理由
公益財団法人生命保険文化センターが行った「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、男性では77.6%、女性では81.5%の方が生命保険に加入しています。
約8割の人が生命保険に加入していることから、多くの人が「生命保険に加入するのは当たり前」と捉えているといえるでしょう。
なお、死亡時の遺族の生活に対する不安の内容として、多く挙げられているのは、下記のとおりです。
●遺族年金などの公的保障だけでは不十分
●遺族の日常生活資金が不足する
●配偶者の老後の生活資金が不足する
●子どもの教育資金が不足する
●葬儀費用がたくさんかかる
●住宅ローンや家賃の資金が不足する
残された遺族の生活が困窮しないために、保険を活用して万が一の事態に備えることは、一見、合理的な判断にみえます。
生命保険以外で死亡リスクに備える方法
生命保険に加入すると、万が一の事態が起きた際に数百万~数千万円の保険金が遺族へ支払われます。
遺族の生活を守るために大きな助けとなるのは間違いありませんが、生命保険以外でも死亡リスクに備える方法はあります。
生命保険
生命保険は「保険契約者が死亡(あるいは高度障害状態)する」という、万が一の事態に備えるものです。生命保険に加入することは、見方を変えると「悪いこと(保険契約者が死亡する)が起こる方に賭ける」とも捉えることができます。
しかし、生命保険以外にも死亡リスクに備える方法があるため、保険を含めて最適なポートフォリオを組むことが大切です。
貯蓄
死亡者の財産は配偶者や子に相続されるため、現金を貯蓄することも死亡リスクに備える手段となります。
生命保険に加入すると、いつ起こるか分からない、また、起こる可能性が低いことに備えるために保険料を支払う必要がありますが、貯蓄の場合は保険料を支払う必要がありません。
十分な貯蓄がある方や、今後数年~数十年で十分な貯蓄ができそうな場合、生命保険に加入する必要性は低いといえます。
金融資産
株や債券などの金融資産も、死亡したときには配偶者や子へ相続されます。配当金がもらえる権利や値上がり益を得られる権利も相続されるため、金融資産も死亡リスクに備える有力な手段です。
遺族年金に加えて安定した配当がもらえれば、遺族の生活が困窮するリスクを軽減できるでしょう。
遺族年金・貯蓄・金融資産で足りない場合は生命保険を活用する
生命保険は、万が一のリスクに備えるために加入者全員でお金を出し合う仕組みです。あくまでも、遺族年金・貯蓄・金融資産で足りない場合に保険への加入を検討すればよいでしょう。
●若く十分な資産が築けていない
●子どもが多く、貯蓄や金融資産だけでは学資資金が用意できない
●片働きで自分しか生計維持者がいない
上記に該当する人は、生命保険の加入を検討する価値があります。しかし該当しない人は、本当に生命保険に加入することが必要なのか今一度考えてみましょう。
まとめ
死亡に備える手段として、生命保険が有用であることは確かです。
しかし、死亡リスクに備える方法は、貯蓄をはじめとしてほかにもあるため、本当に必要なのか検討することは大切です。不要なのにも関わらず生命保険に加入していると、無駄な保険料を払い続けることになるため、非常にもったいないです。
資産状況や受給できる遺族年金額などを把握すれば、本当に生命保険が必要か判断できるでしょう。生命保険の必要性に疑問を感じている方は、こちらの記事を参考にしながら家計や資産状況を整理してみてください。
出典
公益財団法人生命保険文化センター 2022(令和4)年度 生活保障に関する調査(速報版)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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