毎月の生命保険料、収入の何パーセントが適切なの? 平均はどのくらい?
ファイナンシャルフィールド / 2023年4月16日 6時0分
万が一のときの保障を受けられるために、生命保険に加入している人は多いでしょう。その一方で、保険料の払い込みを負担だと感じている人もいるのではないでしょうか。自分の家庭で払い込みしている保険料は、平均と比べてどうなのかは気になるところです。 そこで、平均的な年間払込保険料はどれくらいなのか、世帯主の年代や家族構成、年収別に紹介します。
一世帯が年間に払い込みをした生命保険料の平均額
生命保険文化センターが行った「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」によれば、生命保険に加入している世帯が年間に払い込みをした生命保険料(全生保)の平均額は37万1000円でした。1ヶ月あたり約3万1000円です。
なお、この調査は3年ごとに行われており、2009年の年間払込保険料は45万4000円で、調査のたびに金額は減少傾向をたどっています。ちなみに前回調査の2018年は38万2000円で、そのときと比べて1万1000円減少しました。
世帯年間払込保険料(全生保)の分布は12万円未満が最も多く19.3%、次いで12~24万円未満が17.6%、3番目が24~36万円未満で16.0%となっています。年間の保険料払込金額は36万円未満という世帯が全体の半数以上を占めている状態です。
配偶者・子どもがいる世帯が多い50~60代は年間払込保険料も高い傾向
同じ調査によると、世帯主の年代別の年間払込保険料(全生保)が最も高いのは55~59歳と65~69歳の世帯で、それぞれ43万6000円でした。1ヶ月あたりに換算すると約3万6000円です。次に高いのが50~54歳の世帯で43万2000円、1ヶ月あたりに換算すると約3万6000円でした。つづいて60~64歳の世帯で38万4000円、1ヶ月あたりに換算すると約3万2000円となっています。
50~60代は配偶者や子どもがいる世帯が多めであることから、保障内容を手厚くしていると考えられるでしょう。また、年齢が高くなるほど同じ保障内容でも保険料が高くなる傾向があることも、50~60代の保険料が高い原因の一つではないでしょうか。
年間払込保険料は家族構成によっても異なります。年間払込保険料(全生保)が最も高いのは、末子が就学終了した世帯で42万1000円、1ヶ月あたり約3万5000円です。次に多いのは末子が保育園児・幼稚園児の場合で40万2000円、1ヶ月あたり3万3500円となっています。
一方、40歳未満の夫婦のみの世帯は21万円、1ヶ月あたり1万7500円です。この結果からも、配偶者や子どもがいる世帯のほうが年間払込保険料は高いことが裏付けられます。
世帯年収別の年間払込保険料比率
年間払込保険料は、世帯年収によっても異なります。年収別に見た年間払込保険料(全生保)は、400~500万円未満の世帯が300~400万円未満の世帯と比べてやや少なくなっている例外を除き、年収が高いほど年間払込保険料が高くなる傾向です。
年収300~700万円までの世帯は年間払込保険料が約31~33万円で推移しているのに対し、年収700万~1000万円未満の世帯は43万4000円、1000万円以上の世帯は57万9000円と高額な保険料の払い込みをしています。
世帯収入に占める年間払込保険料比率(全生保)の平均は6.7%で、データがある2009年は8.7%だったのと比較して2ポイント低くなりました。世帯年収別に見た場合、年収が低い世帯ほど年間払込保険料比率は高くなる傾向があり、年収200万円未満では11.7%、300万円未満では11.6%となっており、年収の1割を超えています。
生命保険料の年収に占める割合の平均は6.7%
生命保険料は世帯主の年代や家族構成によって異なるため、一概にいくらがよいとはいえません。配偶者や子どもがいる家庭では保障を手厚くする必要があることから年間払込保険料は高くなりがちです。
また、世帯年収が多いほど高額な生命保険料を払い込みしている傾向ですが、世帯年収が少ないほど年収に占める年間払込保険料比率は高くなっています。
年間払込保険料(全生保)の世帯年収に占める比率の平均は6.7%ですので、この数値を目安として自分の家庭で払い込みしている生命保険料を見直してみるとよいでしょう。
出典
生命保険文化センター 2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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