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結局、老後収入の柱は「公的年金」。ねんきんネットで自分の年金をチェックしよう!

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月16日 9時0分

結局、老後収入の柱は「公的年金」。ねんきんネットで自分の年金をチェックしよう!

日本では長寿化が進みつつあり、長生きのための資金確保についても注目されています。中でも老後資金の要となるのが、公的年金です。自身の場合、老後もらえる年金はいくらなのか、この金額で生活ができるのかは気になるところです。   そこで本記事では、老後資金の中心となる公的年金について解説します。具体的には、将来の年金受取額を調べる方法や、もらえる年金額を少しでも増やせる方法について紹介します。

6割以上が公的年金を主な収入としている

厚生労働省の「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯の所得のうち6割以上が公的年金・恩給ということです。一方、勤労して所得を得ることを指す稼働所得は2割程度という結果でした。
 
つまり、高齢者世帯のほとんどが働いて得る所得よりも、公的年金等を主な収入源としていることが分かります。
 

将来の年金がいくらか調べる方法

将来の年金受給額がいくらなのか調べる方法は、主に2つあります。政府広報オンラインでも分かりやすく解説されており、「ねんきんネット」と「ねんきん定期便」の活用をよびかけています。
 
ねんきん定期便は毎年の誕生月にはがき、または封書で郵送されます。直近の年金加入記録や、現段階での将来受取額についてが記載されています。ただし郵送されるのは年に一度のみですので、より最新の情報を入手することはできません。
 
ねんきんネットでは、基本的に365日いつでも加入記録や将来の年金額について確認することができます。現在の加入記録を基にして、将来の受取額シミュレーションとしても利用できます。
 

ねんきんネットを確認し老後資金対策をはじめよう

ねんきんネットでは、インターネットを通じていつでも加入記録など年金情報を入手できるサービスです。
 
ねんきんネットを利用するには、マイナンバーカードを利用しマイナポータルと連携する方法があります。このほか、日本年金機構ホームページから基礎年金番号などを入力してIDを発行してもらう方法があります。ID発行後はパスワードも設定し、IDとパスワードを使ってねんきんネットを利用する流れです。
 
ねんきんネットでは、主に次の内容について利用できます。

・年金記録の確認
・将来の年金見込み額の確認
・電子版ねんきん定期便の確認
・年金の支払いに関する通知書の確認
・国民年金保険料に関する通知書の確認
・電子版「被保険者記録照会回答票」の確認
・ねんきんネットによる追納等可能月数と金額の確認
・通知書の電子データをマイナポータルで受け取る設定

年金記録の確認や、将来の見込み額の確認は、特に老後資金対策として重要です。将来の見込み額が少ない場合で、これまでの年金記録に免除や猶予がある場合、追納をすることで将来の年金額を増やすことができます。
 
なお、ねんきんネット上のシミュレーションでは、追納した場合にどのくらい将来の見込み額が増えるかの試算も可能です。
 

過去の免除・猶予がある場合には追納も検討

過去の年金記録に免除や猶予がある場合には、追納も検討しましょう。ねんきんネットでは、追納申込書の作成も可能です。年金事務所で追納の申し込みをすることもできます。
 
また、追納で支払った国民年金保険料は、全額が社会保険料控除になるため所得税・住民税の軽減にもつながります。
 

まとめ

老後の主な収入源は、6割以上の世帯で公的年金であることが分かりました。長生きの時代に備えるには、少しでも年金を増やすことや、より長く働いて所得を得ることなどがあります。
 
中でも年金は、事前にねんきんネットを活用することで将来の受取額が分かります。これを基に、受取額を増やせる方法はないか、具体的にどれくらい老後資金が足りないのかについて明確にすることができます。
 
まずはねんきんネットを活用し、将来の年金額を確認してみましょう。
 

出典

厚生労働省 2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況
政府広報オンライン:「ねんきんネット」でいつでも最新の年金記録が確認できます
日本年金機構 ねんきんネット
日本年金機構 国民年金保険料の追納制度
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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