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年金計画を立てるのに繰上げ・繰下げ受給について整理しよう! それぞれの概要とメリット・デメリットとは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月18日 8時0分

年金計画を立てるのに繰上げ・繰下げ受給について整理しよう! それぞれの概要とメリット・デメリットとは?

年金は原則、65歳から受給できます。しかし中には、65歳で年金を受け取らない人もいます。というのも、「繰上げ受給」を希望すれば60歳から65歳になるまでの間に、「繰下げ受給」を希望すれば66歳以後75歳までの間に年金を受け取ることも可能だからです。   そこで本記事では、繰上げ受給と繰下げ受給それぞれの概要を紹介。あわせて、メリット・デメリットも解説します。

繰上げ受給とは?

繰上げ受給とは、60歳から65歳になるまでの間に年金を受給することです。年金は請求した日の翌月分から受給することが可能です。
 
メリットは、通常よりも早く年金を受け取れることです。給与が減ったなどの理由で60歳以後に収入が落ちた場合でも、繰上げ受給を選択することで生活費を補填することができるでしょう。
 
一方、デメリットは65歳で受け取れる年金よりも、受給額が少なくなってしまうことです。
 
一度決まった年金減額率は、一生涯固定されてしまいます。昭和37年4月2日以降生まれの場合、1ヶ月あたりの減額率は0.4%で、最大24%減額されます(60歳0ヶ月で受け取り始めた場合)。なお、減額率は以下の計算式から求められます。
 
減額率=0.4%×繰上げ請求月から65歳に達する日の前月までの月数
 
年齢は「年齢計算に関する法律」に基づいて計算するため、65歳の誕生日の前日に65歳に達したことになります。例えば、4月1日生まれの場合は、3月31日が65歳に達した日となります。
 
また繰上げ請求した日以降は、障害基礎(厚生)年金を請求できません。また、国民年金の寡婦年金を受給中の人は停止されてしまうため、注意が必要です。
 

繰下げ受給とは?

繰下げ受給とは、65歳で年金を受け取らず、66歳以後75歳までの間に年金を受給することです。年金は請求した日の翌月分から受給することができます。
 
メリットは、65歳で受け取る年金よりも多くの額を受け取れることです。1ヶ月あたりの増額率は0.7%で、最大84%増額されます(75歳0ヶ月で受け取る場合)。なお、増額率は以下の計算式から求められます。
 
増額率=0.7%×65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数
 
繰上げ受給と同様、一度決まった年金増額率は一生涯固定されます。老後の生活資金として年金額を増やしたいという人には繰下げ受給がおすすめといえるでしょう。ただし、加給年金額や振替加算額は繰下げ受給の対象外のため、増額することはありません。
 
一方、デメリットは早く亡くなってしまった場合、受給額が、本来受け取るはずだった年金の合計額よりも少なくなってしまうことです。
 
また、いくら年金の受け取りを遅らせたとしても、遺族年金などの年金の受給が発生した場合、その時点で増額率が固定され、年金の請求の手続きを遅らせても増額率は増えてしまうことにも注意しましょう。
 

ライフスタイルに合わせて繰上げ受給か繰下げ受給を選ぼう

繰上げ受給は早く年金を受け取ることができる分、年金額が減ってしまいます。一方、繰下げ受給は年金の受け取りが遅くなる分、年金額が増えます。
 
一度、年金の減額率または増額率が固定されると、生涯の年金受給額はそのままです。後悔しないように、それぞれのメリット・デメリットを押さえて選択するかどうかを考えるようにしましょう。
 

出典

厚生労働省 [年金制度の仕組みと考え方]第11 老齢年金の繰下げ受給と繰上げ受給
日本年金機構 年金の繰上げ受給
日本年金機構 年金の繰下げ受給
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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