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【学費準備】奨学金が「貸与されない」ケースとは?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月19日 23時50分

【学費準備】奨学金が「貸与されない」ケースとは?

日本学生支援機構では、大学などに進学を希望する人に奨学金を貸与しますが、奨学金を貸与する際には、審査基準を満たしているかを確認されます。審査基準を満たしていないと奨学金が貸与されないケースもあるため、自分が審査基準を満たしているかどうかを把握しておくことが大切です。   本記事では、日本学生支援機構で奨学金が貸与されないケースについて、紹介します。

日本学生支援機構の審査基準

日本学生支援機構の審査基準には「家計基準・学力基準・その他の基準」の3点が挙げられ、第一種奨学金と第二種奨学金でも、細かく内容が異なっていることが特徴です。
 
自分自身が、第一種奨学金と第二種奨学金のどちらを受けるかに合わせて、その審査基準についても確認しておきましょう。
 

≪家計基準≫とは?

家計基準では、生計維持者の認定所得金額が収入基準額以下であることが条件になっており、無利子である第一種奨学金のほうが、家計基準は厳しくなっています。また家計基準は、家族構成や家族の人数によっても異なっているのが特徴で、子どもが多いと、家計基準額は高めに設定されることを把握しておきましょう。
 
ほかにも、家計基準の計算時に用いられる要素として、自宅から通学しているか・自宅外から通学しているか、国公立大学に進学するか・私立大学に進学するかなどがあります。
 
そのため、生計維持者の認定所得金額が多くても、場合によっては奨学金が認められるケースもありますので、実際に申し込みをする前に、所得金額などについては確認しておきましょう。家計基準を満たしていなければ、奨学金の貸与はされません。
 

≪学力基準≫とは?

学力基準は、第一種奨学金のほうが厳しく設定されており、高等学校などで成績の平均が3.5以上であることなどが挙げられます。そのため、無利子である第一種奨学金を借りたいと考えている場合は、高校に入学した時点から、一定以上の成績を保てるように勉強しなければなりません。
 
第二種奨学金では、高等学校などでの成績の平均値などは決められていませんが、平均水準以上だと認められる必要があります。
 
ただし、第二種奨学金では、成績以外でも、特定の分野で特に優れた資質能力を有すると認められたり、学習に意欲があって学業を確実に終了できる見込みがあると認められたりすれば、貸与されることが可能です。学力基準は、学習に意欲があれば満たせるともいえますが、高等学校などの成績が悪くて、学習意欲がないと判断されれば貸与されません。
 

≪その他の基準≫とは?

その他の基準としては、大学進学後に、特別な事情がなくて単位数が足りていない場合や、大学から留年が告げられた場合などが挙げられます。
 
奨学金は、大学で勉強するために貸与されるため、大学進学後でも、学習意欲がないと判断されれば、貸与が中断されるケースは少なくありません。日本学生支援機構の奨学金では、毎年、適格審査がおこなわれますので、単位数が足りない・留年する人は、十分な学習意欲がないと判断されてしまいます。
 
ただし、先述したように、特別な事情が認められた場合、取得単位が足りなくても、継続して奨学金を貸与してもらえるケースがあります。例えば、奨学生本人や家族が病気などで看病が必要になった場合など、特別な事情と判断される可能性もありますので、証明書類を日本学生支援機構に提出しましょう。
 

まとめ

日本学生支援機構から奨学金を貸与してもらいたいと考えているならば、自分自身が奨学金の審査基準を満たしているかどうかの確認が大切です。審査基準を満たせておらず、奨学金の貸与が期待できないようならば、ほかの方法で、大学などに支払う学費の準備をしなければなりません。
 
そのためにも、できるだけ早い段階で、奨学金の審査基準については把握しておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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