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【資金使途】進学のため家賃5万のアパート暮らし…奨学金は家賃支払いにも使える?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月20日 11時30分

【資金使途】進学のため家賃5万のアパート暮らし…奨学金は家賃支払いにも使える?

大学や専門学校などに進学する際に、奨学金を利用するケースは多く、授業料や入学金などを、奨学金でまかなっている学生は少なくありません。   ほかにも、進学に伴って一人暮らしを始める場合には、家賃や水道光熱費、食費などの生活費も必要になります。奨学金は、家賃の支払いなどにも使えるのでしょうか? それとも、使うことは認められていないのでしょうか?   本記事では、奨学金の使いみちなどについて解説しますので、参考にしてみてください。

奨学金は授業料などの学費以外にも使える?

奨学金の目的は、学生が大学や専門学校で学ぶためであり、基本的には、学生生活を送るために必要な費用であれば問題ありません。学生生活を送るために必要になるのは、授業料などの学費以外には、家賃や水道光熱費、食費などが挙げられます。
 
また、部活動やサークルなどの課外活動費としても使用可能で、一般的に、常識として考えられる範囲ならば使用している学生は多いようです。
 
大学や専門学校などでは、専門科目などが増えてくれば、専門書の購入も必要になり、実際に専門科目の教材購入費だけで、数万円になるケースは少なくありません。教材などを所有していないと、十分に授業などを理解できない可能性も考えられます。
 
奨学金は、授業料などの学費以外にも使えるため、実際には、学費などのためだけではなく、各種生活費なども含めて借りている学生も多いのです。
 
進学のために、家賃5万円のアパート暮らしをしている場合は、年間で60万円が家賃として必要になり、4年間では240万円になります。240万円に、さらに大学や専門学校などの学費が数百万円必要になるので、どれくらいの費用が4年間でかかるかを把握することが大切になってきます。
 

借りられる奨学金はどれくらい?

借りられる奨学金の額は、進学した先が大学か専門学校か、学校に通うのが自宅からか自宅以外からかなどによって変わります。加えて、大学進学であれば、進学先の大学が私立大学か国公立大学かでも違ってきます。
 
第一種奨学金と第二種奨学金でも、借りられる設定金額は違います。大学に進学した際に借りられる奨学金の金額は、図表1を参考にしてください。
 
図表1

区分 通学形態 国公立大学 私立大学
第一種奨学金 自宅から通学 2万円・3万円・4万5000円 2万円・3万円・4万円
・5万4000円
自宅外から通学 2万円・3万円・4万円
・5万1000円
2万円・3万円・4万円
・5万円・6万4000円
第二種奨学金 月額2万円から12万円(1万円刻みで選択)

独立行政法人日本学生支援機構「平成30年度以降入学者の貸与月額」「第二種奨学金の貸与月額」を基に筆者作成
 
借りられる金額は図表1のようになっており、第一種奨学金では細かく分類されている一方で、第二種奨学金は大まかな分類になっています。第一種奨学金の貸与を受けるためには、高校時代の成績や、家計状況などの要件が厳しく設定されています。しかし、第一種奨学金と第二種奨学金のそれぞれの要件を満たしていれば、奨学金の併用も認められています。
 
ただし、奨学金はあくまでも貸与されているお金であることを理解して、あまりにも多くの金額を借りてしまうと、将来的に返還が厳しくなるというリスクがあります。借りている金額が多すぎれば、毎月数万円も返還しなければなりません。
 

まとめ

進学のために、家賃5万円のアパート暮らしなどを始めた場合に、家賃などの生活費に奨学金を使用しても問題はありません。奨学金は、大学や専門学校に支払う学費以外での使用も認められているため、実際に、生活費などに使用している学生は多いようです。ただし、奨学金は大学などで学ぶために貸与されるので、娯楽などに使用することは慎みましょう。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構 平成30年度以降入学者の貸与月額
独立行政法人日本学生支援機構 第二種奨学金の貸与月額
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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