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日本学生支援機構では成績優秀者は「100万円返還が免除」される?!

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月21日 4時30分

日本学生支援機構では成績優秀者は「100万円返還が免除」される?!

日本学生支援機構では、進学を希望している学生に奨学金を貸与して、学ぶ機会が得られるように支援をしています。注意点としては、奨学金はあくまでも貸与なので、貸与終了後には返還しなければなりません。   ただし、日本学生支援機構では、成績優秀者は返還が免除されるケースもあり、場合によっては、100万円近くが免除される可能性があります。本記事では、奨学金の返還を免除されるにはどうすればいいかについて解説しますので、参考にしてみてください。

日本学生支援機構で奨学金返還が免除されるには

日本学生支援機構で奨学金返還が免除されるための前提条件として、大学院第一種奨学生であり、当該年度中に貸与が終了予定であることが挙げられます。また、貸与期間中に在学している課程において、客観的にみて優れた業績を残さなければなりません。
 
特徴としては、学力分野だけでなく、学力以外の部分でも優れた業績を残せれば、返還免除される点です。返還免除が認められる業績は11種類ありますので、奨学金返還免除を狙うならば、特定の分野に狙いを絞ったほうがよいでしょう。
 

(1)学位論文その他の研究論文
(2)大学院設置基準第16条に定める特定の課題についての研究の成果
(3)大学院設置基準第16条の2に定める試験及び審査の結果
(4)著書、データベースその他の著作物(第1号及び第2号に掲げるものを除く。)
(5)発明
(6)授業科目の成績
(7)研究又は教育に係る補助業務の実績
(8)音楽、演劇、美術その他芸術の発表会における成績
(9)スポーツの競技会における成績
(10)ボランティア活動その他の社会貢献活動の実績
(11)その他機構が定める業績

 
日本学生支援機構では、それぞれの項目において優れた業績を残せた場合、奨学金返還を免除するとしています。ただし、どの項目であっても、日本学生支援機構が定めている評価基準を参考にして、各大学が独自に評価項目を決めて、総合的に評価します。
 
学生は、日本学生支援機構からも、大学側からも、十分な業績を残していることを認められる必要があるので、しっかりとコミュニケーションをとらなければなりません。
 

大学院第一種奨学金の貸与金額

大学院に進学する際に、日本学生支援機構から奨学金を受ける場合には、学力基準や家計基準では、決められた基準を満たす必要があります。決められた学力基準と家計基準を満たしていれば、修士課程と博士課程に対する奨学金の貸与を受けられます。それぞれ、どれくらいの金額が貸与されるかについては、図表1を参考にしてください。
 
図表1

修士課程 5万円・8万8000円
博士課程 8万円・12万2000円

独立行政法人日本学生支援機構「平成30年度以降入学者の貸与月額」を基に筆者作成
 
どのコースの金額を借りるかに関しては、自分自身で選択できますので、学費や生活費などに必要になる金額をよく考えて、判断する必要があります。注意点としては、将来的に奨学金返還免除を目標として多くの金額を借りておいて、成績優秀者と認められなかった場合には、その返還が求められるという点です。
 
実際に返還免除の対象となる基準は、抽象的な部分もあるため、自分では十分に返還免除の資格を持っていると思っていても、基準には足りていない可能性も考えられます。
 
自分で全額返還するという可能性も考えた行動が必要になり、成績優秀者として認められなかった際の返還金額などについても、意識しておくようにしましょう。
 

まとめ

日本学生支援機構から奨学金を借りた場合、定められた基準を満たしていれば、奨学金の返還が免除されます。ただし、奨学金の返還免除が認められるためには、客観的にみて、十分に優れた業績を残さなければなりません。必ず成績優秀者と認められるわけではないので、返還の負担が発生するリスクも含めて、総合的に考えることが大切です。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構 平成30年度以降入学者の貸与月額
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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