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【奨学金】第一種奨学金と第二種奨学金では返還額が「40万円」違うこともある?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月23日 4時40分

【奨学金】第一種奨学金と第二種奨学金では返還額が「40万円」違うこともある?

日本学生支援機構の奨学金には「第一種奨学金」と「第二種奨学金」の2つがあり、それぞれで貸与金額などが異なっています。しかし、第一種奨学金と第二種奨学金では将来的な返還額が違うため、どうして返還額が違うのかや、どれくらいの金額が違うのかなどについては、把握しておかなければなりません。   本記事では、それぞれの奨学金で、どれくらい返還額が違ってくるかについて解説します。

第一種奨学金と第二種奨学金の違い

第一種奨学金と第二種奨学金の大きな違いは「利息」が発生するかどうかであり、利息が発生するのは、第二種奨学金だけです。そのため、第一種奨学金では貸与を受けた金額を返還すればよく、例えば100万円借りれば、100万円を返還します。
 
一方で第二種奨学金では、日本学生支援機構で定められた利率が適用され、最終的な返還額は、貸与を受けた金額よりも多くなることを把握しておきましょう。また、第二種奨学金にかかる利息は「利率固定方式」か「利率見直し方式」かによって決まり、貸与終了時の年度貸与利率が適用されます。
 
第一種奨学金のほうが奨学金貸与を受けるための審査基準が難しくなっているため、家計基準・学力基準などを満たしていなければ借りられません。そのため、第一種奨学金で貸与を受けたいと考えている場合は、学校の評定も審査基準に含まれる関係上、入学した直後から、真剣に勉強に取り組む必要があります。
 

第二種奨学金の利率固定方式・利率見直し方式

第二種奨学金では、利率固定方式か、利率見直し方式かによって利率が決定されますが、どちらの方式を選択するかは自分で判断しましょう。利率固定方式では、奨学金貸与終了時の年度貸与利率が奨学金返還完了まで適用され、利率見直し方式では、貸与終了時に適用された利率を約5年ごとに見直されます。
 
令和4年度末の3月に貸与終了した際の年度貸与利率は、利率固定方式では0.905%、利率見直し方式では0.3%です。現時点では、利率見直し方式のほうが利率は低く設定されていますが、利率見直し方式では市場に連動して利率が変動しますので、高く変動するというリスクもあります。
 
市場の変動には、日本国内だけではなく、海外で起こっている物事なども影響するでしょう。利率固定方式と利率見直し方式には、それぞれメリット・デメリットがありますので、自分にとってどちらが適しているのか、慎重に判断しましょう。
 

第二種奨学金ではどれくらいの利息が発生する?

第二種奨学金では、どれくらいの利息が発生するのかを理解しておくことが大切になりますので、日本学生支援機構のシミュレーションで確認しておきましょう。
 
例えば、先述の令和4年度末の3月に貸与終了した第二種奨学金の場合、貸与総額が400万円ならば、貸与利率は0.905%、返還期間は20年で、返還総額は439万2058円になり、利息総額は39万2058円になります。
 
第二種奨学金を20年間かけて返還するケースで、支払う利息を年間単位で考えると2万円以下です。しかし、利息が発生しない第一種奨学金と比べると、第二種奨学金のほうが、返済額が39万2058円多くなります。
 
第二種奨学金に利息が発生することは、貸与総額がどれだけ少なくても同じであるため、利息を払わずに奨学金の貸与を受けたいと考えているならば、第一種奨学金を申請できるように行動することが大切で す。
ただし、第二種奨学金の利息も、一般的なローンから考えれば低く設定されており、学業を望んでいる人が勉強できるようにと配慮がなされています。
 

まとめ

第一種奨学金では利息は発生しませんので、貸与された金額だけを返還しますが、第二種奨学金では利息が発生しますので、貸与された金額と利息の両方の返還が必要です。そのため、自分が奨学金貸与を検討した段階で、どれくらいの利息が発生するのかについては把握しておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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