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定年退職による失業保険はいつ、いくらもらえる?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月21日 11時30分

定年退職による失業保険はいつ、いくらもらえる?

定年退職により会社を離職した人は、失業給付金の受け取りが可能です。しかし、いつ、いくらくらいもらえるのだろうか? と考えている人もいるのではないでしょうか。   本記事では、定年退職による失業給付は、どのタイミングで振り込まれ、いくらくらいの給付があるのか、について詳しく解説します。

定年退職は「会社都合退職」として扱われる

定年退職の場合は、会社都合退職として失業保険給付の請求ができます。そのため、待機期間が大幅に短縮されます。
 
はじめに、失業給付を受けるためには働く意思と能力が必要です。そのため、定年退職後も再就職することを前提としなければいけません。そして、定年退職後に離職票を持ってハローワークへ行き、求職の申込を行わなければいけません。離職票の提出と求職の申込をした日から7日間は待機期間であり、失業給付はありません。
 
待機期間終了後に初回失業認定日を経て、約1週間後に振込が行われます。実際に振り込まれるまでには、約1ヶ月程度の期間がかかります。その後は、4週間おきに認定日があり、その1週間程度あとに28日分の失業給付金が振り込まれます。
 
なお、自己都合退職の場合は2ヶ月間の給付制限がかかるため、失業給付金が振り込まれるまでに約3ヶ月程度かかるため注意してください。
 

失業給付金は年齢・賃金によって異なる

失業給付金として受け取れる金額は、年齢や賃金、勤続年数などによって異なります。
 
例えば、例1の場合の失業給付金は以下のとおりです。

【例1】

退職時年齢:60歳
勤続年数 :38年
退職理由 :定年退職
平均月収 :45万円

上記例の場合は1日あたりの基本手当日額が6750円です。給付日数が150日となるため、「6750円×150日=101万2500円」が給付される最大金額となります。なお、初回の振り込みは待期期間等があるので約20日分、以後は4週間おきに認定日があるので1度に振り込まれるのは28日分の6750円×28日=18万9000円です。
 

失業給付を受けるための条件とは

失業給付は、失業者の生活を守り雇用の安定性を図ることを目的としています。そのため、失業給付を受けるためには、今後も働ける意思と能力がなければいけません。
例えば、定年退職後は働く予定がない人や、病気やけがで働くことができない人は失業給付を受けられません。
 
そのため、失業給付を受けるためには4週間おきの認定日に必ず、ハローワークへ行かなければいけないルールがあります。雇用保険や失業給付の意義を理解した上で、正しく申請するようにしましょう。
 

まとめ

今回は、定年退職をした人はいつ、いくら失業給付を受けられるのか? について解説しました。
 
定年退職の場合は給付制限がないため、離職票と求職の申込をしてから約1ヶ月程度で給付金が振り込まれます。振り込まれる金額は、人によって異なりますが、上記の例でいうと1度に振り込まれるのは基本手当日額28日分の18万9000円です。
 
失業給付を受けるためには、働く意思と能力がなければいけません。定年退職後も体力があり、まだまだ働けるという人は、失業給付を受けながら再就職を目指してみてはいかがでしょうか。
 

出典

ハローワークインターネットサービス 基本手当の所定給付日数
ハローワークインターネットサービス よくあるご質問(雇用保険について)
ハローワークインターネットサービス 基本手当について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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