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定年退職後は「会社都合退職」で失業保険の受け取りが可能

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月21日 13時0分

定年退職後は「会社都合退職」で失業保険の受け取りが可能

勤務していた会社を退職し、一定の条件を満たした場合は雇用保険から給付金が支給されます。給付金の支給にあたって、退職理由が自己都合退職なのか会社都合退職なのかによって、支給時期に差が出ます。   そのため、多くの人ができれば会社都合退職で認めてほしいと考えるはずです。この記事では、定年退職は会社都合退職で雇用保険の給付を受けられる理由や、メリットについて解説しています。

定年退職は「会社都合退職」になる?

定年制度による退職は、原則、会社都合退職として認められます。そもそも、自己都合退職と会社都合退職の大きな違いは、「本人に退職の意思があるかどうか」です。
 
定年退職の場合は、会社の規則に従って退職を行うため、基本的に本人の意思は関係ありません。そのため、会社側の都合で退職したということになることがほとんどです。
 
また、定年退職以外にも以下の理由で退職した場合は、会社都合退職になり得ます。

●解雇
●退職推奨
●早期退職者募集
●会社側に問題がある場合(ハラスメントや長時間労働、賃金未払いなど)

 

会社都合で退職をするメリット

会社都合退職で失業給付を受ける場合、給付までのスピードが速い点がメリットです。
 
自己都合による退職の場合、7日間の待機期間が終了してもなお2ヶ月または3ヶ月の給付制限があります。つまり、受給資格決定日から2ヶ月半弱は失業給付を受けることができません。自己都合による退職とはいえ、生活にも影響が出る可能性があります。
 
一方で、会社都合による退職の場合は、7日間の待機期間が終了すると失業給付の支払いが行われます。失業給付の支払日は、認定日の約1週間後であるため、スピーディーな支給がメリットです。
 
なお、定年退職は会社都合退職として認められますが、失業給付の給付日数に変化はありません。定年退職した年齢が65歳未満の場合は、被保険者期間に応じて90日~150日の給付日数となります。
 

定年退職で失業給付を受けるための方法

定年退職後に失業給付を受けるためには、以下の要件を満たしている必要があります。

●働く意思、能力があること
●離職日以前2年以内に12ヶ月以上の被保険者期間があること

長く勤務して定年退職をした人であれば、2つ目の要件は満たしているはずです。しかし、1つ目の要件には注意しなければいけません。
 
例えば、定年退職をしてしばらく休養をしようと考えている人、再就職の意思がない人は失業給付を受けられません。あくまでも就職する能力や意思があり、積極的に就職活動を行っていることが必要です。
 

定年退職は「会社都合退職」で失業給付を受け取りましょう

定年退職による離職は、会社都合退職として認められます。定年による退職をした場合は、必ず「会社都合退職」として失業給付の申請を行いましょう。
 

出典

厚生労働省 失業給付は、いつから、いくら、いつまで
厚生労働省 「給付制限期間」が2か月に短縮されます 
人事院 雇用保険の基本手当の所定給付日数
ハローワークインターネットサービス 基本手当とは…
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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