【かわいいけれど家では飼えない?】動物園・水族館の人気者たちの食費事情とは
ファイナンシャルフィールド / 2023年4月24日 10時50分
ゴールデンウィークが近づいてきて「そろそろお出かけの計画を立てようかな」と、考え始める時期。 ファミリーやカップルに大人気のスポットは、なんといっても動物園や水族館です。かわいい動物たちは、見ているだけで癒やされますよね。 動物たちを観察していると、気になるのは食事事情ではないでしょうか?食欲旺盛にごはんを食べる動物たちを見ていると、「一体、食費はどれくらいかかっているのだろう?」と、興味津々になる方もいらっしゃることでしょう。 そこで本記事では、動物園・水族館の人気者たちの食事事情についてご紹介します。
動物園・水族館の人気者たちの食費事情とは?
動物たちのもぐもぐタイムは、動物園・水族館の見どころの一つです。園によっては、イベントに合わせて、動物たち専用の特別メニューやデザートを用意することもあります。かわいい動物たちの、個性たっぷりな食事風景は、心が癒やされます。
とはいえ、大きな動物たちの食欲旺盛な様子を見ると、食費が気になるのではないでしょうか?
旭山動物園の公式ホームページのQ&Aによると、動物たちの食費は、年間で約4000万円となっています。1ヶ月にすると330万円、1日で11万円です。食費は動物園によって異なり、旭山動物園は安いほうなのだそうです。
本項目では、人気の動物たちの食費事情についてご紹介します。
【断トツでトップ】コアラの食費事情をご紹介
コアラの食費は、動物園の中で断トツトップといわれています。8頭のコアラを飼育する王子動物園では、コアラの食費の合計が年間約6000万円になるそうです。
オーストラリアのみに生息するコアラは、同じく原産国がオーストラリアであるユーカリだけを食べるからです。ユーカリの葉を調達するのは難しく、少しでも食費を抑えるために、国内の農家と直接契約して、特別にユーカリを栽培してもらう場合もあるようです。
食費が高すぎるために、コアラの飼育を断念した動物園も少なくないのだとか。かわいい癒やし系のコアラですが、食事面でかなりのVIP待遇を受けているのです。
【意外とグルメ】パンダの食費事情をご紹介
パンダも、動物園では人気者。コロコロとひとり遊びをしている様子は、見飽きることがありません。
実はパンダにも、1日で約1万円、年間では360万円という高額の食費がかかるのだとか。パンダは新鮮な笹の葉を好むだけでなく、気分によって数種類の笹の葉を選り好みするからです。
グルメ思考のパンダを満足させるために、新鮮な笹を用意したり保存したりするには、高額の費用が必要です。
【ステーキは安い?】ライオンの食費事情をご紹介
肉食動物のライオンの食事は、馬肉や鶏肉です。月に3〜4万円ほど、年間で36〜48万円の食費がかかります。年間契約をしたり、冷凍保存をしたりと、工夫していることで、食費にかかるコストを低く抑えられるそうです。百獣の王と呼ばれるライオンの食費は、コアラやパンダに比べると、意外にローコストです。
【大食い?】イルカの食費事情をご紹介
水族館での人気者は、なんといってもイルカです。華麗なイルカのショーを見るために、水族館に行く方も多いのではないでしょうか。
イルカは大食いで、アジ・イワシ・イカなどの魚介類を、1日10〜15キロほどたいらげるため、食費は年間90〜100万円ほどかかります。食費を抑えるために、旬の魚を大量輸入している水族館もあるようです。
冷凍して、寄生虫が付かないようにするなど、イルカの健康を考えた処置も施されています。
動物園・水族館の食費に関する雑学をご紹介
費用に関する雑学を知ると、生き物たちを見る角度が変わってきます。「この動物は意外とグルメ」など、興味深く観察できるので、動物園・水族館へ行くのがますます楽しみになること間違いなしです。
本項目では、動物園・水族館の食費に関する雑学をご紹介します。
動物園より水族館の食費のほうが安い?
一般的に、動物園より水族館でかかる食費のほうが安いといわれています。水族館では、ラッコやジュゴンなど、特殊な食べ物を好む生き物を除いて、魚を食事として与えているからです。地元の漁師と提携して、魚を安く仕入れていることも、食費を抑えられる理由となっています。
草食動物より肉食動物の食費のほうが安い?
動物園では、ヘルシーな草食動物よりも、肉食動物の食費のほうが安い傾向にあります。草食動物は、好む草や食べ物の種類が多いので、すべての動物の胃袋を満足させるには、相当な食費がかかるからです。
草は、肉・魚のように冷凍保存ができないため、新鮮な状態のものを仕入れる必要もあります。そのため、食費がかさむのです。
高額な食費を補うための取り組みとは?
動物園・水族館では、高額な食費を補うために、寄付制度を利用した取り組みを行っています。エサ代サポーター制度・寄付を募る活動などを積極的に行っている園もあります。みんなが楽しむために、高額な運営費をカバーする努力が払われているのです。
まとめ
動物園・水族館の動物たちは、スケールが大きく、その野生のパワーに圧倒されます。大きいのはサイズやパワーだけではなく、食費も桁違いです。
飼育員たちは、動物たちの好みや体格に合わせて、食事を調達したり、費用を抑えたりと、工夫しています。しかし、高額な食費を補うためには、私たちのサポートも大切です。
積極的に、動物園・水族館に訪れたり、寄付をしたりして協力することができます。「休日はどこに行こうか?」と迷ったときには、動物園や水族館を、候補として検討してみてはいかがでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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