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年金は5年分の追納で「5万円」が生涯プラスに!? 追納のメリットや方法を解説

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月24日 11時30分

年金は5年分の追納で「5万円」が生涯プラスに!? 追納のメリットや方法を解説

国民年金は、日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満の全ての人が加入し、保険料を支払わなくてはなりません。しかし、失業や収入の減少などの事情がある場合、保険料の免除や猶予を申請できます。   経済的に保険料が支払えない場合でも、免除や猶予をすることで、その期間に障害を負ったり死亡したりした際の保障が受けられます。   また、免除・猶予されていた期間の保険料は追納が可能です。本記事では、国民年金保険料を免除・猶予されていた期間の保険料を追納すると、具体的にどのくらい年金額が増えるのか、どのようなメリットがあるのかについて解説しています。

免除や猶予をした場合、年金はどのくらい受け取れるのか

国民年金(老齢基礎年金)は20歳から60歳までの40年間、480ヶ月保険料を負担すると、65歳以降に年間で79万5000円受け取れます(2023年度)。
 
しかし、保険料を支払っていない期間については、その分だけ年金額から引かれます。具体的には、老齢基礎年金の金額の計算は次のとおりです。
 
老齢基礎年金額=79万5000円×保険料納付月数÷480ヶ月
 
仮に、35年間(420ヶ月)保険料を納付し、未納の5年間に何も手続きをしなかった場合、受け取ることができる年金は79万5000円×420ヶ月÷480ヶ月=69万5625円となります。
 
ただし、受け取れる年金額は、全額免除は「2分の1」、4分の3免除は「8分の5」、半額免除は「8分の6」、4分の1免除は「8分の7」として計算されます。なお、猶予の期間は年金額には反映されません。
 

免除された期間追納すればいくら増えるのか

それでは具体的に、5年間全額免除をしていた分を追納した場合について見ていきましょう。5年間全額免除をしていた場合、受け取れる年金額は次のとおりです。
 
79万5000円×(免除60ヶ月×2分の1+納付420ヶ月)/480ヶ月=74万5313円
 
5年間分すべて追納すれば、満額との差である4万9687円を増やすことが可能です。
 
ここまでの老齢基礎年金受給額のシミュレーションをまとめると次のとおりです(すべて年額)。

●全期間支払い(追納の場合を含む):79万5000円
●5年間全額免除(追納せず):74万5313円
●5年間未納:69万5625円

 

追納は年金額以外にもメリットが

追納をすることで、将来受け取る年金を増やすことができますが、追納には社会保険料控除が適用されるというメリットがあります。そのため、追納すると所得税と住民税の軽減が期待できます。
 

追納の手続きについて

追納をする場合は、年金事務所で申し込みが可能です。申し込み後、厚生労働大臣の承認を受け、年金事務所より納付書が送付されます。口座振替やクレジットは未対応なので、納付書を金融機関や郵便局などに持参し、納める必要があります。
 
なお、追納できる期間は、追納が承認された月の前10年以内の免除期間などです。追納にも期限があるという点には注意が必要です。
 

免除や猶予の分は追納を検討しよう

経済的に苦しいときに利用できる免除や猶予ですが、そのままにしていると将来受け取る年金額などにも影響します。年金は生涯受け取れるので、資金に余裕があれば、ぜひ年金の追納を検討しましょう。
 

出典

日本年金機構 国民年金保険料の追納制度
日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額
日本年金機構 国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度
日本年金機構 保険料を納めなかった期間がありますが、今から納めることができますか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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