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4月から「健康保険証」を使うと医療費が高くなる!?「マイナ保険証」との医療費はどれだけ違うの?

ファイナンシャルフィールド / 2023年4月25日 2時20分

4月から「健康保険証」を使うと医療費が高くなる!?「マイナ保険証」との医療費はどれだけ違うの?

国は国民の利便性の向上、行政の効率化などを目的として、免許証や税務申告などのさまざまな情報をマイナンバーカードに一本化する方針を強化しています。それは健康保険証についても同様で、マイナンバーカードの健康保険証化(マイナ保険証)を進めています。   そして、その普及を加速させるため、2023年4月1日よりマイナ保険証を使わない病院受診は医療費が値上げされてしまいました。一体、どのくらい上がったのでしょうか。

マイナ保険証とは

マイナ保険証とは、健康保険証として利用できる登録を済ませたマイナンバーカードのことをいいます。つまり、これまで使用してきた健康保険証がマイナンバーカードに含まれるのです。顔認証による受付、高額療養費制度の自動適用、医療費控除との連携など、国民にとってメリットの大きい制度です。
 
図表1
 

 
厚生労働省 マイナンバーカードの保険証利用について
 

どのくらい医療費が変わるのか

マイナ保険証を使わないと、具体的にいくら医療費が上がるのでしょうか。図表2を見てみましょう。
 
図表2
 

 
デジタル庁 よくある質問:健康保険証との一体化に関する質問についてを基に作成
 
「意外と大した金額ではなかった」と思った人が多いのではないでしょうか。確かに、わずか6円の値上げです。ただし、従来の健康保険証が2024年秋に廃止される方針であることを考えると、マイナ保険証を持たない人には2024年1月以降も何らかの形で影響があるものと予想できます。
 

マイナ保険証の歴史

実は、マイナ保険証は2021年10月より利用開始となっていました。しかし、当初は従来の健康保険証よりマイナ保険証を利用したほうが医療費が高くなる設定となっていたため、マイナ保険証はあまり普及しませんでした。
 
そこで、2022年10月以降はマイナ保険証で受診したほうが、医療費が6円(3割負担分)安くなる設定へと変更されましたが、次なる問題は、マイナンバーカードを読み取れる機器を設置している医療機関が少ないことです。
 
国はすべての病院、診療所、薬局へ機器の導入を義務付けました。厚生労働省が公表している「オンライン資格確認の都道府県別導入状況について」の2023年4月9日時点での調査によると全体の92.2%、病院に限定すると98.7%がカードリーダーの申し込みを済ませている結果となり、マイナ保険証が本格始動できる状態が整いました。
 
そして、国は一気にマイナ保険証を普及させるため、2023年4月から12月までの期間限定で従来の健康保険証での医療費がさらに値上げされる改正を行ったのです。
 

まとめ

2023年4月1日より、従来の健康保険証を使用した医療費はマイナ保険証を使用した場合に比べて「6円」値上がりしています。マイナンバーカードへの一本化は健康保険証に限らず、あらゆる分野で今後も強く進められていくことが予想されるため、マイナンバーカードの作成、登録などを前向きに検討する必要があるでしょう。
 

出典

厚生労働省 マイナンバーカードの保険証利用について

デジタル庁 よくある質問:健康保険証との一体化に関する質問について

厚生労働省 オンライン資格確認の都道府県別導入状況について

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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