2024年から新NISA開始! 現行のつみたてNISAはそれまで始めないほうがいい?
ファイナンシャルフィールド / 2023年4月27日 2時0分
2024年から新しいNISAが始まると知って「それなら新制度が始まるまでNISAを開始するのは待とう」と考えている人もいるでしょう。しかし、2023年のうちに現行のつみたてNISAを始めないほうがよいということはありません。むしろ、今現行のつみたてNISAを始めることで享受できるメリットもあります。 本記事では、新NISAと現行のNISAの違いや2023年につみたてNISAを始めてもよい理由、2024年以降、現行のつみたてNISAはどうなるのかをまとめました。ぜひ参考にして、NISA制度の利用を始めるタイミングを検討してみてください。
2024年スタートの「新NISA」何が変わる?
2024年にスタートする新NISAでは、これまでのNISA制度をより拡充し、さらに口座開設期間の恒久化が図られています。
現行制度ではつみたてNISAと一般NISAの選択制であるものが、新制度では「つみたて投資枠」「成長投資枠」となり併用可能となります。また、非課税保有期間が無期限となり、年間投資枠・非課税保有限度額が拡大される点も大きな変更点です。
新NISAと現行NISAの主な違いについて、図表1にまとめました。
図表1
現行制度 | 新NISA | |
---|---|---|
投資方式 | つみたてNISA/一般NISAの選択制 | つみたて投資枠/成長投資枠の併用可 |
年間投資枠 | つみたてNISA:40万円 一般NISA:120万円 |
つみたて投資枠:120万円 成長投資枠:240万円 |
非課税保有限度額 | つみたてNISA:800万円 一般NISA:600万円 ※売却しても枠の再利用は不可 |
1800万円 (うち成長投資枠は1200万円まで) ※売却により空いた枠の再利用が可能 |
非課税保有期間 | つみたてNISA:20年間 一般NISA:5年間 |
無期限 |
口座開設期間 | 2023年まで | 恒久化 |
出典:金融庁「新しいNISA」より筆者作成
2023年のうちに現行のつみたてNISAをスタートしておくのもあり
2024年からの新制度スタートを待たずに、2023年のうちにつみたてNISAを始めておき、新NISAが始まったら改めて新制度を本格的に運用するのもひとつの考え方です。2023年のうちに従来制度を利用することには、次のメリットがあります。
・新制度と現行制度で非課税投資枠が別枠となるため現行制度の枠、40万円分多く非課税で保有できる
・運用期間が長いほど大きな複利効果が見込める
2023年に現行のつみたてNISAを始めた場合、新制度の非課税保有限度額1800万円とは別枠として扱われます。つまり、2024年に新制度が始まってから投資をスタートするのと比べて、最大40万円多く非課税で投資できるのです。
また、つみたてNISAの特徴のひとつに、運用で得た利益や利息を再投資して新たな利益を得る「複利効果」が挙げられます。複利効果は長く運用するほど増していく傾向があるため、2023年に投資をスタートして1年でも長く運用を続けるほうが有利だといえます。
新NISAが始まると現行のつみたてNISAはどうなる?
運用中の現行制度から新制度への移管はできません。しかし、保有している資産は購入から20年間が経過してそれぞれの非課税期間が終了するまで、非課税で運用を継続できます。
例えば、2018年のつみたてNISA創設時から保有している資産は、2037年までは非課税で運用可能です。2023年に口座を新規開設した場合、非課税保有期間は2042年までとなります。
なお2024年以降、現行制度のNISA口座で資産の売却は可能ですが、新規買い付けはできなくなるため注意しましょう。
2023年中に現行のつみたてNISAを始めるメリットはある
2024年から、より拡充された新しいNISAがスタートします。新制度の開始を機に投資を始めてみるという考え方もあるでしょう。
しかし、非課税投資枠を新制度とは別枠で持てる点など、現行制度の最後の年である2023年に、あえてつみたてNISAを始めることで、得られるメリットもあります。2023年を新制度スタートに向けた練習期間として、つみたてNISAを始めてみてもよいのではないでしょうか。
出典
金融庁 新しいNISA
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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